近年では、共働きの夫婦が増えてきました。そのため働くママも決して珍しいことではなくなりましたよね。しかしママが働くことで家計にある程度ゆとりがでるのかと思いきや、実はそうではなく、働いているのに「家計に余裕がない」というママが大半だといわれています。
働くママは、一体どういったことに出費がかさみ、負担になってしまっているのでしょうか?今回は、アンケート結果を参考にしながら、ママがもつ悩みやその背景を紐解いていきたいと思います。
また家計の負担に少しでも「ゆとり」を持たせることができるアイデアなども、ご紹介しますね。
■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:800名(お子さんがいる女性のみ)
調査実施日:2019年12月16日(月)~2019年12月22日(日)まで
調査対象者:ビースタイル登録者/求人媒体『しゅふJOBパート』登録者
働くママにはゆとりがない?75%が「ゆとりなし」
主婦を対象にした人材派遣企業「しゅふJOB」が、800人の働くママを対象に「家計のゆとり」をテーマにしたアンケートを行いました。そこで「家計にゆとりがありますか?」という質問をしたところ、約8割のママが「ゆとりがない」と回答したのです。
働くママといえば時間がないことを悩みにしている方も多いでしょう。今回のアンケートでは時間よりも精神的負担よりも、「家計」にもっともゆとりがないと感じている方が多いという結果になりました。
子どもがいるとお金はかかる
夫と妻の2人暮らしで共働きなのであれば、ある程度の金銭的余裕があるものでしょうが、子どもがいると話は別なようです。子どもには、とてもお金がかかります。小さいときにはオムツやおしりふき、ベビーカーや洋服代などがかかりますし、ある程度子どもが成長すれば学費や塾代、習い事などにもお金がかかりますよね。また育ち盛りの子ども達には、食費もかかります。
特に現代では、今後の年金問題や不透明な先行きもあって、貯蓄を迫られる時代にもなってきています。こういったことから、「ゆとりがない」と感じるママも多いのかもしれません。
働くママの一番の出費はなに?
同アンケートによると、働くママの一番の出費負担は「子どもの教育費関連」となっています。実に、全体の約6割のママが学校や塾代などが負担になっていると回答したのです。
子どもが生まれてから大学卒業までの22年間でかかる養育費&教育費は、2,500万円以上(すべて国公立の場合)といわれています。私立であれば、4,000円万円以上です。そう考えると、よほどの経済力や貯蓄が無ければ、「ゆとりがある」とは言えないのかもしれません。
働くママはお金があったら何に使いたい?
お金に余裕があったら、お金をどんなことに利用したいですか?という質問に対しては、
- 趣味や習い事
- 衣服類
- 遊興費
- 外食費
- 化粧品類
などが、上位に挙がっていました。
このことからも、ママは日頃から自分の購入したいものややりたいことを我慢しており、「金銭的にも時間的にも心にも」なかなか余裕が持ててないという苦悩がうかがい知れます。
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働くママが「ゆとり」を持たせるためにできること
余裕やゆとりがない働くママは、今でも十分に毎日仕事や家庭で努力していることでしょう。むしろこれ以上無理をしすぎると、心身の健康を損ねてしまうことにもなりかねません。
そこで以下に働くママが少しでも金銭や時間に「ゆとり」を持たせるためにできるアイデアを、いくつかご紹介します。無理せず少しの工夫でできることばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
忙しいママは固定費の見直しが、ゆとり家計のコツ
金銭的負担を軽くする=節約という発想になってしまいますが、忙しくて時間のない働くママには安売りスーパーを何軒もはしごしたり、逐一チラシをチェックしたりする時間や余裕はありません。
そんな時には日頃の買い物での節約ではなく、月々一定の金額が支出される「固定費」を見直してみてはいかがでしょうか?スマホを格安SIMに変更する、保険の見直しをする、電気代のプランを変更するなどです。うまくいけば、家族で数千円~数万円の固定費削減につながることもあります。一度手続きしてしまえば終わりなので、忙しいママにも軽い負担で節約につなげることができるので、おすすめですよ。
日用品はネットのまとめ買いや定期便がお得な場合も
日用品や消耗品は特価商品がスーパーやドラッグストアに並びますが、自分が愛用している商品について安くなっているかチェックしなければいけませんし、アイテムごとに毎回スーパーやドラッグストアに行くのは、手間と時間がかかります。
そういった場合には、ネット通販でのまとめ買いや定期便を利用するという方法もあります。例えば、Amazonなどでは、まとめ購入や定期購入することで割引が適用されます。
使用するアイテムが決まっているのであれば、買い物の手間と時間が省けますし、場合によっては、スーパーやドラッグストアよりも安く購入できることもあります。
頑張りすぎない。たまには自分にご褒美も
節約は大切ですが、頑張りすぎはNGです。続かなくなりますし、自分に制約をつけすぎると、精神的に疲れて、一体何のために節約をがんばっているのか分からなくなってきてしまいます。
そのためには月に1回は自分の好きなものを食べる、○○円余裕ができたら洋服を購入するなど、たまには自分にご褒美をあげたりして、楽しみながらやりくりができるようになればいいですね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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