出国税導入の背景と今後の展開
2019年1月より出国税が導入されたのには、昨今のさまざまな時代背景が大きく関連しています。ここでは、出国税導入の背景とともに、支払った出国税がどのように国内で使われるのかを解説していきます。
出国税導入は訪日外国人増加が背景に
ここ近年、外国人観光客が増加しているのをご存じの人も多いのではないでしょうか?関東・関西の都市部や京都近辺、その他各地で多くの外国人観光客が旅行を楽しんでいます。一方で、無線LANなどインターネット関連の設備不足や日本以外の表記がない看板が目立つなど、観光地としての整備が不十分な地域も多いのが現実です。こうした背景から、出国税の創設案につながったともいえます。
出国税は観光基盤を整えるための財源になる
国税庁は、出国税の使い道について「国内の観光基盤の拡充や強化を図るため」としています。出国税は日本人だけではなく外国人も対象です。日本が多くの邦人・外国人にとって観光しやすい国となるため、必要な場所に必要な資金を投入できるように、税金を徴収するのが本来の目的なのです。
目的を理解することで「出国税は日本にとって必要なお金」だと納得できるのではないでしょうか。
おわりに
出国税のため海外旅行が「さらにお金がかかる」と感じる人もいるかもしれません。しかし日本が将来の観光大国となるため、税金が生かされることを期待し、気持ちよく海外旅行が楽しめるといいですね。
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長男(小1 )・次男(年中)の二児を子育て中。総務・人事・経理などの事務職に従事し、産休・育休ののちに離職。その後フリーライターとして、出産育児・ビジネス・働き方関連・就職転職・地方創生など幅広いテーマを執筆しながら早4年目に突入しました。
男の子2人の育児に翻弄されつつも、我が子には「思いやりのある子・人の痛みのわかる子」になってほしいと願いながら慌ただしい毎日を過ごしています。
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