夫婦が別の寝室だからこそ気を付けるべきこと
夫婦が別の寝室を使うことで、生活上や精神上のストレスが緩和されるというメリットがあります。別の寝室になることは夫婦の間に物理的な距離ができてしまうことも確かです。それがマイナスの方向に進まないためには、どうしたら良いのでしょうか?
コミュニケーションの大切さを忘れないようにする
夫婦が別の寝室で過ごすようになれば、一緒の寝室にいるよりも夫婦の会話が少なくなってしまいがちです。また別の部屋にいることで、特別なこと以外は話さなくていいやという甘えも出てくることがあります。しかしこれを重ねていくとパートナーとコミュニケーションを取ること自体が面倒くさいと思うようになってしまうかもしれません。
離れているからいいやではなく、離れているからこそお互いにコミュニケーションを取ることが大切なのです。そのような気持ちを持っていると、パートナーと会話をすること自体が新鮮に感じられ、いつまでも相手を思いやる気持ちが生まれやすくなります。
部屋にずっと引きこもらないように心がける
夫婦で別の寝室を使っていても、ずっと寝室に引きこもらないように気を付けましょう。食事のとき以外は出てこないなどの生活が続いてしまうと、どちらかがパートナーに話したいことや相談事があっても言いづらい雰囲気になり、夫婦仲がギクシャクしてしまうこともあります。別の寝室で過ごしていても、適度にリビングなど共有スペースに出てくるようにしてくださいね。
子どもがいる場合は、不仲だと勘違いされないようにする
夫婦が良かれと思って寝室を別にしていても子どもがいる場合は、なぜそうしているのかをきちんと理解させておくことも必要です。子どもの視点から見て、両親が別の部屋で寝ていることは、「お父さんとお母さんは一緒にいるのが嫌なんだ」「本当は仲が悪いのかもしれない」と感じてしまうかもしれません。それを放っておくと、子どもの心身に影響を与えるケースもあります。
子どもには、「お父さんとお母さんが別の寝室で寝ているのは、○○という理由があるんだよ」とポジティブに伝えてあげることが大切です。
おわりに
夫婦が別の寝室で過ごすと、さまざまなストレスから解放され、お互いに夫婦仲が円満になることも多くあります。夫婦別寝室=円満ではないと一括りに考えることはせずに、自分たちらしい夫婦像を見つけ、心豊かに暮らしていけると良いですね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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