【保育監修】働くママの救世主!病気の子どもを預かってくれる「病児保育」とは?

保育記事監修者プロフィール:伊藤 先生のイラスト 伊藤美緒先生

保育士。学生時代に児童心理学を学び、幼少期の関わりがその後の人生を左右することに強い関心を持ち、自身の研究テーマとする。

3児の母で、長女の小受では全勝を果たす。現在6年目となる保育現場や幼児教室で本領発揮し、周囲から絶大なる信頼を得ている。

生活教育こどもと幼児園 http://kodomoto.tokyo/

病気の赤ちゃん

働くママにとって、子どもの病気ほど困るものはありません。近くに預かってくれる親戚・知人などがいればそれほど心強いものはありませんが、頼るところがないという人も多いのではないでしょうか。そんな時、最後のとりでとなるのが病気の子どもを預かってくれる病児保育。ここでは、その種類とメリット・デメリット、利用の注意点などをご紹介します。

知っておきたい病児保育の種類と特徴

風邪をひく子ども

病児保育と一口にいってもさまざまです。病気のどの時期に預けるかによって分けられる「病児保育」「病後児保育」、どのような形態で預かるかによって分けられる「保育室型(医療機関併設型)(保育所併設型)(単独型)」「訪問型」などがあります。それぞれの特徴と共にメリット・デメリットを見ていきましょう。

病児保育と病後児保育その違いとは?

病児保育とは、子どもが病気だが保護者の仕事などの都合で見られない時に、子どもを一時的に預かる保育のことを指します。また、病後児保育とは回復期にあるけれども、まだ集団保育には戻れない子どもを一時的に預かる保育を指します。訪問型では区別をせずに預かってくれることも多いですが、保育室型などでは明確に区別していることもあります。

保育室型病児保育のメリット・デメリット

保育室型には医療機関併設型や保育所併設型、単独型などがあります。病児保育で一番多い医療機関併設型は急性期にも預かってくれ、何より医師がそばにいる安心感があります。一方で、デメリットとして、他の病気をもらう可能性がゼロではないことや、具合の悪い子どもを保育室まで連れていく必要があるのでその点にも配慮が必要です。

訪問型病児保育のメリット・デメリット

訪問型のメリットはなんといっても自宅で預かってもらえるので病気の子どもが外出する必要がないことです。デメリットとしては、費用が高くなることが挙げられます。事業者によっては入会金や月会費(利用しない月も)、そしてそれとは別に時間単位で利用料がかかる場合があります。また、子どもと保育者が一対一になるので、保育者の人となりも気になるところです。

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病児保育室および病児保育士とは?

保育士

病気の子どもを預けることになった場合、病児保育を行ってくれる保育室がどのような場所なのか、また、実際に保育にあたるのはどのような人なのかということは気になるところです。病児保育に必要な資格はあるのでしょうか?また、保育室とはどのような場所なのでしょうか?

「病児保育士」は病児保育をする人の総称

病児保育に特化した公的な資格はありません。病児保育は医師や看護師、保健師や保育士はもちろん、資格を持たない人も一定期間研修を受ければ保育を行うことができます。民間の資格として、全国病児保育協議会が認定する「病児保育専門士」「認定病児保育スペシャリスト」などもあるので、参考にしてみるのもいいかもしれません。

保育室型病児保育はこんなところ

保育室型の保育室は大部屋と感染症に対応できる個室に分かれている場合が多く、厚生労働省のガイドラインによると、預かる子ども10人に対し1人の看護師と3人に1人の保育士をおくことが推奨されています。また、医療機関併設型などの場合は、医師が回診に来てくれる場合もあり、より安心して病気の子どもを預けることができるでしょう。

訪問型病児保育はどこに頼めばいい?

訪問型は、病児保育を主軸に行っている事業所もありますが、多くはベビーシッター会社がその業務の一環として行っています。病児保育のスタッフは専門の研修を受けている場合が多いですが、それぞれの業者により受けている内容が異なるので、事前にどのような研修を受けた人が来てくれるのか確認をしておくと安心できます。

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