保湿剤として昔からおなじみの「ワセリン」。低刺激で赤ちゃんから大人まで使用できる優秀アイテムです。ワセリンにはスキンケア以外にも、複数の活用法があります。手ごろな価格で入手できるため、ぜひ、日常のさまざまなシーンで活用したいですね。今回は、子育て中のママにおすすめしたいワセリンの種類や活用術をご紹介します。
親子で使えるワセリンとは?ワセリンの種類
ワセリンは昔からある身近な保湿剤としておなじみの商品です。ドラッグストアなどで手軽に入手でき、価格が手ごろなのも魅力ですよね。そもそもワセリンとは石油から抽出された保湿剤で、「黄色ワセリン」と「白色ワセリン」の2種類に大別されます。それぞれの特徴を知って、自分に合った方を選びましょう。
安価な黄色ワセリンと低刺激な白色ワセリン
黄色ワセリンと白色ワセリン。どちらもワセリンであり、薬品としての規格は同じ扱いですが、次のような違いがあります。
- 黄色ワセリン
石油から抽出した炭化水素類と呼ばれる混合物を精製したもの。皮膚を保護する働きがあるといわれています。白色ワセリンと比較して安価で購入できます。淡い黄色~半透明の色が特徴的です。 - 白色ワセリン
ワセリンの中でも、より精製度を高いものを指します。一般的なベビー用のワセリンは白色ワセリンに該当します。不純物が少ないため敏感人の人でも安心して使用できるとされています。ほぼ無色透明です。
赤ちゃんと一緒に使うなら「白色ワセリン」
ワセリンはいずれの種類であっても、刺激性が少なく、両者に本質的な違いはないといわれています。肌トラブルが特にない大人だけで使用する場合は、コストパフォーマンスが高い黄色ワセリンがおすすめです。
一方で、白色ワセリンであっても1製品(約60g)あたり500円程度と手ごろな価格で購入できます。赤ちゃんや子どもと一緒に使うなら、より精製度の高い白色ワセリンを選ぶとよいでしょう。おすすめはチューブ型のベビー用ワセリン。赤ちゃん向けの処方であることに加え、チューブ型なら手に取りやすく、スピーディーに保湿ケアができます。忙しいママに打ってつけですね。
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基本のワセリン活用術
ワセリンは顔だけでなく全身に使用でき、まさにスキンケアの万能選手。お肌のパーツによって複数の化粧品を使い分けるのは、案外手間がかかります。しかし、ワセリンなら一つで複数の部位をケアできます。育児に追われてスキンケアの時間が取りにくいママにとっては、頼りになるアイテムといえるでしょう。
ワセリン活用術(1)フェイシャル
石油を原料とするワセリンには、肌表面で「膜」となる、いわゆる「ラップ効果」があるといわれています。濃密なテクスチャーのワセリンを顔に塗ると、まるでラップのようにピタッと密着し、ホコリなどの外的刺激をブロックする効果が期待できます。
使い方は簡単。化粧水や美容液など、普段使用しているスキンケアアイテムでお肌を整えてから、最後にワセリンを塗ります。ワセリンにはお肌の潤いをキープする作用があるといわれており、乾燥予防に効果的です。
ワセリン活用術(2)ボディーケア
ワセリンは顔だけでなく腕や脚など全身に塗ることができます。おすすめのタイミングは入浴後。タオルで水気を取り除いてから、肘やかかとなど、乾燥が気になる部分に塗りましょう。
また、ワセリンはハンドクリームとして使用することも可能。香料などの添加物が含まれていないため、赤ちゃんのお世話をする合間に塗っても安心です。育児中のママは水仕事の機会も多いですよね。ワセリンを取り出しやすい場所に置いておき、家事の合間にサッと塗って、手のカサつきを予防しましょう。
ワセリン活用術(3)リップケア
ワセリンは唇の乾燥にも効果的だといわれています。ただ唇に塗るだけでもいいですが、ワセリンを口紅やハチミツと混ぜて使用するのもおすすめです。
- 口紅と混ぜて
口紅に白色ワセリンを混ぜると、ツヤが増していつもと異なる雰囲気に。口紅と少量のワセリンを手の甲などで軽く混ぜ、唇になじませましょう。唇がカサついて口紅がなじみにくいときにも実践したいですね。 - ハチミツと混ぜて
ワセリンとハチミツを1:1で混ぜれば唇用のパック剤に。混ぜたものを唇に塗った上からラップで覆い、5分程度で外しましょう。なお、ハチミツは0歳児未満の赤ちゃんに与えると、重篤なアレルギー反応を起こす危険があるため、くれぐれも大人だけで使用しましょう。
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30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
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