夫婦の絆を深め、感動を共有することができる出産方法として、立ち会い出産を希望する夫婦が増えてきています。妊婦もリラックスして出産に臨むことができ、児童虐待件数の減少にもつながることから、積極的に立ち会い出産を勧める病院もあります。しかし、夫が何の準備もせず出産に立ち会ってしまっては、妻にイライラされたり邪魔になってしまったりする場合もあります。赤ちゃん誕生の瞬間には何度も立ち会えるものではないため、その場での不手際は後の夫婦の不仲につながりかねません。
ここでは、立ち会い出産に向けて夫が気をつけるポイントを三つに絞ってご紹介します。立ち会い出産で後悔しないためにも、事前にチェックしておきましょう。
急な出産でも慌てない心構えを
出産の流れを自習しましよう
普通分娩(ぶんべん)の場合、出産はいつ始まるか分かりません。急に陣痛や破水が始まっても慌てないように、事前に出産の流れを勉強して心構えをしておくことが大切です。おしるしや陣痛、破水など出産の兆候や進み具合を知っておくと、次に何が起こるのかが分かるため、行動にも余裕が生まれます。
また、男性は血が苦手な人も多いです。分娩(ぶんべん)中は血や羊水の生臭い匂いがたちこめるため、中には気分が悪くなって倒れてしまう人もいます。しかし、もしも夫が貧血などで倒れてしまっても分娩(ぶんべん)中は誰も世話をすることができません。
父親教室などへの参加も視野に
血が苦手で不安がある人は、事前に立ち会い方法を話し合っておく必要があります。分娩(ぶんべん)室では妻の顔の近くに立ち、会陰切開や胎盤排出など、出血が多い場面や吸引分娩(ぶんべん)など医療介入の場面は見ないようにするといいでしょう。
最近では、病院で両親教室や父親教室を開催し、お産の流れや実際の体験談を聞くことができます。積極的に参加し、自分たちが希望する立ち会い出産が可能かどうかを確認しておくことも大切です。
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マッサージ法や呼吸法を学ぼう
出産の主役は妻であり、産まれてくる赤ちゃんです。夫の役割はあくまでも妻のサポートのため、どうすれば妻が安心して出産に集中できるかを意識しましょう。
自分一人で考えても妻の希望に添えているのかが分かりません。事前に妻とゆっくり話し合う時間をとって、どんなサポートをするかイメージしておきます。
ラマーズ法をマスターしましょう
自然分娩(ぶんべん)の場合、出産が始まったらラマーズ法という呼吸法で赤ちゃんに酸素をたっぷり送ってあげる必要があります。特に初産の場合は陣痛の痛みで妻が落ち着きを無くしている場合もあります。
夫が呼吸法をマスターしていれば、焦る妻に声をかけて呼吸のサポートをすることができます。呼吸が整えば心と体をリラックスさせることができるため、夫がリードして妻の気持ちをほぐしてあげましょう。
マッサージでリラックスさせてあげましょう
陣痛の痛みが長引くと下腹部から腰にかけて、激しい痛みを感じるものです。そんな時は妻の足や腰をさすってマッサージしてあげると痛みが和らいでリラックスできます。
注意するべきところは、見当違いの部位をさすったり、力加減が違ったりすると逆にイライラされてしまいます。マッサージも呼吸法も、簡単なようでいて、当日いきなりはできないものです。事前に妻と練習し、本番で成果を発揮できるようにしましょう。
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29歳。A型。既婚。
2014年に入籍、現在は共働きの妻と共に妊活中。夫婦で一緒に取り組む「妊活」を広めるため、男性に知っておいてほしい妊活をはじめとした妊娠・出産に関する記事の執筆を主に担当。
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