自己効力感を高めるために子どもがすべきこと
親の努力で子どもの自己効力感を高める手助けをすることは可能です。ただ、親の努力だけでは難しいと言われています。なぜなら、親以外に子ども自身もしっかりと行動することで、自己効力感をより高いものにできるからです。
子ども自身の目標の人を探す
自己効力感を高めるのにおすすめなのは、他人の行動や努力の成功体験を見ることです。人の成功体験を見ることで「自分にも出来そうだ!」と、視覚的に覚えることができます。目標の人はクラスにいる優秀な友達でも良いですし、芸能人や偉人など遠い存在の人でもOKです。
「努力すればこういう人になれるかもしれない」と思うことで、子ども自身の自己効力感をぐっと高められるでしょう。
思い出のアルバムを見返す
自己効力感を高めるためには、自身のアルバムを見返すこともおすすめです。一枚一枚写真をじっくりと見ることで、"親がこれだけ愛情をかけて自分を育ててくれたんだ"と視覚的に実感することができます。
また、人から写真を撮ってもらうことが好きだったり、両親や友人とたくさん写真を撮る子どもは自己効力感が高くなるという報告もあります。自己効力感が高いと自然とコミュニケーション能力があがり、人との関係性も上手に築くことができるのでしょう。
もし失敗しても自分を否定しない
人は失敗すると、「やっぱり自分はできない人間だ…」と自分を責めてしまいます。しかし、自己効力感を高めるためにはマイナス思考は絶対にNGです。どんなに失敗したとしても、自分はできる!と信じ続けることが大切なのです。
もし「自分はできる」と思って行動して失敗したとしても、「次は絶対に成功する」と言い聞かせましょう。何度も挑戦してうまくいなかったとしても途中であきらめるのではなく、成功するまで頑張ることが重要になります。
おわりに
親が子どもの自己効力感を上げるために出来ることは、以下の3つです。
- 成功体験を植え付ける
- 壁を自力で越えさせる
- あえて子どもを煽ってみる
"可愛い子には旅をさせろ"という言葉があるように、自身の子どもに構いすぎるのは子育てにおいてNGです。しっかりとコミュニケーションはとりつつ、子ども自身が自立できるような環境づくりを心がけましょう。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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