2月3日の節分と、その日に行われる豆まき。子どもが大きくなるにつれて、節分について聞かれたり、説明したりすることが多くなってくるものです。日本の伝統的な行事なので、子どもにわかりやすく説明し、親子一緒に楽しみたいものです。
では、節分や豆まきの由来や、子どもへ伝えるときのポイントを見ていきましょう。
節分と豆まきの由来はどのようなもの？
節分や豆まきについて知っていても「その由来は？」と聞かれると、知らないという人も多いのではないでしょうか？ 子どもにわかりやすく説明するためにも、まずは節分と豆まきの由来を押さえておきましょう。
「節分」は季節の変わり目のこと
節分とは、「季節を分ける」ということから来ている言葉で、季節の変わり目のことです。
日本には春・夏・秋・冬の四つの季節（四季）があるので、季節の変わり目も立春、立夏、立秋、立冬の四つがあります。その季節の変わり目の前日が節分です。
昔の日本では、元旦ではなく、春が1年の始まりとされ、とても大切にされていました。そのため、新しい1年が始まる前に、これから始まる年の無病息災を祈って行事を行うようになり、季節の変わり目の中でも、立春（2月4日）の前日を節分として祝うようになったのです。
豆まきの由来にはいろいろな説がある
次に豆まきの由来を見ていきましょう。豆まきの由来にはいくつかの説があります。最も知られているのが、古代中国から伝来した「追儺（ついな）」という行事です。追儺とは、平安時代に宮中で行われていた、鬼払いの役人が桃の弓とアシの矢で魔物を追い払うという行事です。時代が進むにつれ、桃の弓とアシの矢が豆に、魔物が鬼になっていったと考えられています。
また、京都にある鞍馬山から鬼が出現し、その鬼を炒った大豆を使って追い払ったという逸話を由来とする説や、魔を滅する「魔滅（まめ）」や「魔目」のごろ合わせから豆まきをするようになったという説もあります。
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子どもに節分と豆まきを説明するポイント
子どもにいきなり難しく節分や豆まきを説明しても、なかなか理解できません。できるだけわかりやすくする必要があります。ここでは、節分と豆まきの由来をもとに、どのように子どもに説明すればよいか、そのポイントを確認します。
節分と豆まきの説明二つのポイント
1.「節分って何？」と聞かれたら
子どもに聞かれたときのポイントは、次のとおりです。
- 昔は、節分が1年の終わりであったこと。
- 新しい年を1年間無事に過ごせるように、願いを込めて節分を行うこと
この二つのポイントをわかりやすく伝えましょう。
2.なぜ豆まきするのと聞かれたら
子どもに聞かれたときのポイントは、次のとおりです。
- 悪い鬼を追い払い、福を呼び込むため
- ずっと昔から鬼や魔物を追い払っていた
- まいた豆を年の数だけ食べると、体が丈夫になるといわれている
この三つのポイントをわかりやすく伝えましょう。
節分と豆まきを説明するときの注意点
ここからは、節分と豆まきを説明するときの注意点を見ていきましょう。
子どもは年齢に応じて理解度が異なります。また小さいときは、年齢が同じでも子どもによって理解度が異なることも多くあります。そのため、その子に合わせて伝える量や内容を変えて説明しましょう。小さい子どもなら、絵本などを使って伝えてもよいですね。言葉で伝えるより、鬼や豆まきの絵などを見ながら伝えた方がより子どもが理解しやすくなりますよ。鬼のお面などを親子で作りながら、節分や豆まきを伝えると、親子の仲も深まるでしょう。
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企業取材や社史制作をメインに、子供の出産を機に教育や会計などの記事も手がけています。家族は小学生高学年の娘、夫。関心事は教育やライフプランのことなど。「これからの時代を生きるために必要な力って何？」をテーマに、日々考えています。
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