注意しない親に遭遇したときにできること
さまざまな事情や考え方があるとはわかっていても、やはり注意しない親にはイラッとしますね。たったひとこと「騒いじゃダメだよ」と言ってくれれば、少しでも周囲にすまなそうな態度を取ってくれれば、そんなにイラついたりしないのに……。実際に注意しない親に遭遇したとき、何かできることはあるでしょうか。
お店の人に相談する
一番問題がない対応は、お店の人や施設の人に相談することです。子どもが騒いでいるのに注意しない親というのは、公共の福祉に関しての配慮が足りないということですから、正面から申し入れをするのは少し不安ですね。本来は、公共の場でお互いに声をかけあい、配慮を求めあうことが容易な社会であることが理想ですが、現実では難しいものがあります。お店の人や施設の人も注意しにくい問題だと思いますし、こうした行為は「お店の人に怒られるからダメだよ」というよくないしつけを助長してしまうので、本当に心苦しいのですが、よほどうるさいときは仕方がありません。
子どもに軽く声をかける
もし、騒いでいる子どもたちと目があったり、近くに来られて騒がれたりしているときは、子どもに軽く声をかけることもできます。「ちょっと静かにしてもらっていいかな?」「お店で騒ぐと危ないよ」という具合に、相手を尊重した優しい言い方で声をかけることがポイントです。子どもたちは、そもそも保護者や先生以外の大人と触れ合う機会がほとんどありません。子どもの世界の中心は自分で、周囲の大人の存在は空気のようなものとしか感じていないのです。「静かにしてね」と頼むとびっくりするかもしれませんが、自分以外の他者と社会を認識すれば、静かにできる子はたくさんいます。勇気がいることですが、機会があればひとこと言ってあげてみてください。
おわりに
注意をしない親に対して、「どうして注意しないんだろう、イラッとするな」とイライラをため込んでしまうのは自分にとっても社会にとってもいいことではありません。本来は、「子どもを静かにさせてもらえませんか?」と親に話したり、子ども自身に「静かにしてくれる?」という注意をしたり、他人同士のコミュニケーションが自然にできるような社会が望ましいのです。子どもを「社会で育てる」「地域で育てる」とはどういうことなのか、イラッとしたときに考えることができるといいですね。
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子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
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