ペリネイタルビジットって聞いたことはありますか。ペリネイタル(Perinatal)とは、周産期つまり産前産後を意味する言葉で、この時期に産科の医師から小児科の医師を紹介してもらい、出産前から育児に対するイメージをママに持ってもらったり、子育てのアドバイスを受けたりすることのできる取り組みのことをいいます。今回は、このペリネイタルビジットについてご紹介していきたいと思います。
ペリネイタルビジットとは一体何をするのか
あまり聞きなれない、このペリネイタルビジット。具体的にどのようなことをするものなのか、よく知られていないと思います。そこでまず、実際に行われている取り組み内容について、例を挙げてご紹介していきたいと思います。
まず産科の先生に小児科医を紹介してもらいましょう
まず、通っている産婦人科の先生に、近くの小児科の先生を紹介してもらいましょう。出産は、お産が済んだら終了という訳ではありませんよね。その後にも、毎日の育児が待ち構えています。そのために、産科と小児科が一体となって、妊婦さんの産前産後のケアを一貫しておこなっていこうという目的ではじまったのが、このペリネイタルビジットです。お産後、すぐに顔見知りの小児科医が近くにいてくれると思うと、ママにとっては安心ですよね。
小児科医による指導を受けられます
紹介してもらった小児科を訪問すると、いろいろな指導やアドバイスを受けることができます。子育ての経験がはじめてのママにとって、分からないことだらけの育児は不安なことも多いはず。前もって、少しでも知識を身につけておけば、いざという時に慌てず対処ができるようになりますね。このペリネイタルビジットは、特定の時間を区切って予約を受け付けている病院がほとんどのため、病気の子どもと待合室で一緒になることもありませんし、ゆっくり先生と話ができて安心です。
ペリネイタルビジットにはどんな役割があるのか
一番の役割は、出産後の育児への不安をなくし、さまざまなアドバイス・指導をすることですが、それ以外にもいろいろとよい効果をもたらしてくれます。出産前に母親から育児に対する相談を受けることで、小児科医が育児に支援が必要だと判断すれば、そこから行政に連絡をし、可能な支援体制を整えていくこともできます。核家族化やシングルマザーが増えている昨今、支援を必要とする母親は多くいるのが現実です。そうした問題解決にも、このペリネイタルビジットは役立てられているのです。
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小児科医に聞いておくとよいこと
パパやママにとって赤ちゃんがはじめての子どもだと、育児ははじめての経験ですので、小児科にかかったことなどありませんよね。そうすると、一体どのようなことを小児科の先生に相談すればよいのか、悩んでしまうのではないでしょうか。そこでここでは、小児科医に聞いておくとよいことをご紹介したいと思います。
予防接種の受け方を聞いてスケジュールを立てる
赤ちゃんの予防接種は、およそ生後2カ月からはじまり、その種類はとても豊富で、小学校卒業時ころまで続きます。そんなにも長く続く予防接種を、全て覚えきることは不可能に近いことです。自治体からの通知でその都度把握することもできますが、小児科医と相談して、前もって予防接種のスケジュールを立てておくと、とても安心ですよ。
乳幼児健診の受け方とスケジュールを聞いておく
乳幼児健診は、1カ月・4カ月・7カ月・10カ月・1歳・1歳6カ月・3歳・5歳で受けるのが一般的です。よほど何か気になることがない限りは、この乳幼児健診のみで十分であるといえます。主に、赤ちゃんの成長具合や健康状態を調べることが目的ではありますが、ママの育児に対する不安や悩みを相談できる貴重な機会でもあります。住んでいる自治体によっては、年齢別に保健センターで集団検診を行っている所もありますので、病院で受けられるのか、受けられるとしたらどのような手続きをしたらよいのか、などをあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
赤ちゃんが具合が悪くなったときの対処法を聞いておく
はじめての育児で一番の心配事といえば、急に子どもの具合が悪くなったときにどうしたらよいのか分からない、ということではないでしょうか。特に子どもは、急に熱を出したり、夜間や休日に熱を出したりと、突然具合を悪くすることが多々あります。そんなときに、病院を受診する目安となる症状や、休日や夜間に診察を行っている病院などを、小児科の先生に聞いておくと安心ですよ。
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小学生と中学生の女の子2人を持つママです。娘が成長するにつれ、女子トークに花が咲き楽しい毎日を送っています。
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