ママは保育園に薬を預けて、昼や夕方に飲ませてもらえると助かります。でも、薬は飲ませ方を間違えれば大変なことになります。気軽に「薬を飲ませてください」と保育園にお願いしているママは非常識な人なのでしょうか。
今回は、変わりつつある「保育園のお薬事情」や知っておきたい「実際にあったトラブル」、そして保育園に薬を飲ませてもらうときに「ママが気をつけたいこと」を詳しくお話しします。
保育園で薬を飲ませてもらうのって非常識?
ママが保育園に通っていたときには、保育園で薬を飲んでいた子どもも多かったのではないでしょうか。みんなの前で粉薬を上手に飲めると先生に褒められたりしたものです。
しかし、昔の常識は変わりつつあります。まずは、知らずにいると「非常識なママ」と思われてしまうかもしれない「最近の保育園お薬事情」をお話しします。
「薬を受け入れない保育園」が20%以上
以前は、保育園での薬の取り扱いがあいまいで、担任の保育士によって対応が違うこともありました。しかし最近は、園の方針として薬の取り扱いを統一している保育園がほとんどです。さらに「投薬は医師がやること」として、薬を受け入れない保育園が20%以上という調査結果もあります。気軽に「飲ませてください」と先生に薬を渡していると「非常識なママ」と思われてしまうかもしれません。
「預けない方が非常識」の薬もある
食物アレルギーやぜんそくの子どもが増えています。保育園は約8時間過ごす場所であり、気をつけていても不測の事態がおこる可能性もあるのです。食物アレルギーやぜんそくの子どもは、症状が出たときにすぐに使わなければならない薬があります。それらの薬は子どもを守るために必要なものです。
多くの保育園では、薬を預けるとき、投薬連絡表に薬をあわせて提出することが求められます。書類には、医師に記入を依頼するものもあり「面倒」と思うかもしれません。しかし、ときと場合によっては「預けない方が非常識」の薬も増えているのです。
気軽に薬を飲ませてくれる保育園は非常識
薬の投薬は、本当ならば医師や保護者が行うことです。保育園には嘱託医がいます。しかし嘱託医のほとんどは、保育園に常勤していません。薬は量や飲み方を間違えれば大変なことになります。常勤の医師がいないにもかかわらず、気軽に薬を預かって飲ませてくれる保育園が非常識かもしれません。なんでもママも希望に沿ってくれる保育園は「いい保育園」にみえるかもしれません。しかし「常識ある保育園」は、子どもの体や安全を第一に考えてくれる保育園なのです。
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保育園で実際にあったお薬トラブル
保育園では、やむを得ず薬を預かることがあります。先生たちは、間違いがないように気をつけて薬を飲ませますが、どうしても想定外のトラブルはおきるものです。
ここからは、保育園で実際にあったお薬トラブルの例を紹介します。
飲ませ忘れと飲ませ過ぎトラブル
保育園はとても忙しく時間が過ぎていきます。毎日のルーティン業務ならば、体が覚えているため「忘れる」ということは少ないのです。しかし「薬を飲ませる」という単発の業務は忘れてしまうこともあります。
また、3歳以上になると一人で薬を飲める子どももいるのです。子どもが黙って薬を飲んでしまい、何も知らない先生が再び薬を飲ませてしまうこともあります。
他の子どもの薬と取り違えるトラブル
感染症が流行する時期は、たくさんの子どもが保育園で薬を飲みます。子どもの薬は似たようなパッケージが多いため、薬の取り違えがおきたのです。
また、同じ子どもでも時間によって飲ませる薬の種類が違うことがあります。「いつどの薬をどれだけ飲ませるのか」がわからず、結果的に何も飲ませられなかったというトラブルもあるのです。
薬の副作用が出たトラブル
以前にも飲んだことがある薬ならば、体にあうかあわないかがわかります。しかし、初めての薬を保育園で飲ませ、副作用が出たトラブルもあるのです。また、ママは「数日間分の薬」を一度に預けたのですが、保育園側は「1日分の薬」と思い込み、飲ませ過ぎによって副作用が出たトラブルもあります。薬によっては、飲ませ方に注意が必要なものもあるのです。薬についての情報をきちんと伝えなかったことでおきたトラブルもあります。
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「子どもの生きる力を引き出す!」をモットーにして、小学生二人の子育てをしています。現在は、30代後半になりましたが、武蔵野美術大学在学中から物書きを開始しました。職歴は、大学卒業後に会社員として働き、結婚を機に退職しました。現在はフリーランスのライターをしています。保持資格は、簿記3級と秘書検定2級と英検2級です。趣味は「資格の勉強」で、現在は保育士資格取得を目指して勉強をしています。
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