ファザコン男子を変える三つの方法
「父親の言いなり」「父親最優先」のファザコン男子は、まだまだ子どもなのです。ひとりの男性として自立しておらず、精神的には父親の支配下にあるといってもいいでしょう。しかし、妻をめとり家庭を持ったということは、きっかけさえあればファザコンを脱却して自分が父親になる可能性があるということです。希望を捨てずに三つの方法を試してみましょう。
家計を任せてみる
ひとつは、家計を任せてみることです。旦那さんは自分のお給料がどのように使われているか、把握していますか?もしおこづかい制で、家のお金がどうなっているかまったくわかっていない場合は、一度家計簿を見せて現実を知ってもらってください。収入の多いか少ないかにかかわらず、経済活動の把握は自立の第一歩です。「奥さんにもらったおこづかいの範囲でやっています」というのは、子どもが親におこづかいをもらうのと大差ありません。
お墓や相続の相談をする
いまどきは、長男、次男という考え方も古くなりましたが、まだまだ気にする人はたくさんいます。お墓や相続についても、この先、避けては通れない問題ですね。結婚をしたということは、お互いの家族に深くかかわっていくことでもあります。ファザコンの旦那さんには、「お父さんが亡くなったらどうするの」と相談してみましょう。「縁起でもないことをいうな!」と怒られるでしょうが、「自分はそういう立場なのだ」ということを自覚してもらうきっかけになります。
出産・育児を一緒に乗り越える
父親から自立するためには、自らが「父親である」と自覚することが早道ではないでしょうか。父親とは、自動的になるものではなく、子どもとのかかわりの中で次第に父性が育っていくものです。立ち合い出産に限らず、出産や育児を一緒に乗り越えることが、家族の自覚、父親としての責任感を生む契機となります。自分自身が父親になることで、ファザコン的な度を越した愛着は薄れていくと考えられます。あきらめずに、一緒に出産・育児に取り組めるように働きかけてみてください。
おわりに
結婚しても実母と仲が良すぎる一卵性母娘(おやこ)という親子関係が注目されたことがありました。ファザコン男子は、その男性版といえるでしょう。人から見ればほほえましい光景も、当事者にとっては切実な問題です。時間をかけてお父さんと切り離し、「あなたは私にとって大切な夫であり、子どもにとっても大事な父である」というメッセージを伝えてあげましょう。
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子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
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