おいしい出汁の取り方
出汁を取るのは面倒に感じるかもしれません。でも、そんなに難しく考えなくてもいいのです。量も加熱時間も、だいたいでかまいません。ごはんを作る前にいちいち取ろうと思うから面倒に感じるだけです。すき間時間に出汁を取って、製氷機で冷凍しておけば気軽に使えます。いずれの出汁も、仕上げに塩を足してはいけません。
かつお・煮干し・ささみ
かつおは、お湯を沸騰させて削り節をひとつかみ入れ、再度沸騰したら火を止めてざるでこします。ふわふわのかつおをはかったりするのは面倒ですから、水の量も削り節の量も適当でかまいません。味をみて、量を加減してください。煮干しは、寝る前になべの水に頭とはらわたを取って数匹入れておきます。一晩おいたら沸騰させて煮干しを取り出します。頭とはらわたは苦みが出るので、取ったほうがおいしいです。ささみは、単独でもかまいませんが、昆布で取った出汁や野菜出汁で煮ると、組み合わさってよりおいしい出汁になります。ささみ2本で水1リットルが目安です。弱火でコトコト煮出してください。
干ししいたけ・昆布・野菜
干ししいたけも、昆布も水で戻します。30分くらいつけておけばOKですが、冷蔵庫で一晩おくと、じんわり味が染み出ていい感じです。干ししいたけの出汁はそのまま使えます。昆布は、水ごと火にかけ、沸騰直前に昆布を取り出します。水の中であわがぷつぷつ出てきたら引き上げ時です。そのままにしておくと、ねばねばが出てしまうので気をつけてください。干ししいたけは、水がかぶるくらい、昆布は水1リットルに8センチくらいが目安です。野菜の出汁は、にんじん、たまねぎ、キャベツといった甘味のある野菜を水で煮るだけです。圧力なべや保温なべで調理すると簡単です。
おわりに
子どもの頃に覚えた味は、大人になっても忘れないといいます。離乳食で出汁の味を覚えておくと、大きくなっても偏った食生活に陥らずにすむかもしれません。大人にとっても無添加の出汁は身体によいものです。離乳食づくりをきっかけに、出汁を取る生活が習慣になるといいですね。ただ、なかなか食べてくれない赤ちゃんもいて、離乳食づくりも大変です。適度に手を抜いて、パパもママも赤ちゃんも楽しくごはんを食べることを優先してください。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
ピックアップ
子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。