毒親という言葉が普及するにつれて、毒祖母もメディアで取り上げられるようになりました。しかし、毒親よりも知名度がまだまだ低い毒祖母。実は毒親は、毒祖母から誕生する可能性があるといわれています。毒親に困ったという経験談もよく聞きますが、将来的に毒祖母に苦しめられたという話も出てくることでしょう。今回は、孫を苦しめる存在である、毒祖母の特徴についてご紹介します。
最近話題の毒祖母とは?毒親とどう違う?
毒親または毒母という言葉が最近広く知られるようになりましたが、毒祖母というキーワードも誕生しています。毒親であれば、子どもを必要以上にコントロールしようとしたり、周囲に分かりやすいモンスターペアレントだったり、ヒステリックだという特徴があります。では、毒祖母はどのような人なのでしょうか?
毒祖母から子どもへの干渉パターン
毒祖母からその子ども、つまり「お母さん」への干渉パターンもあります。ヒステリックに、「子どもの教育はこうでなければならない、私が気に食わないことは許さない」などと子どもに高圧的な態度をとることがあり、孫もおびえながら生活することがあります。少し大きくなってくると周りの友達から聞いた情報で、自分の祖母はおかしいのではないか?と思い、祖母との接触を避けるようになることも。しかし、毒祖母からしたら気に食わない話で、その矛先が「お母さん」に向かうことも、しばしばあるといわれています。
毒祖母から孫、ひ孫への干渉パターン
毒祖母は孫に対しても、とにかく過剰に干渉しようとします。例えば、親が子どものことを信頼して自由に行動させているにもかかわらず、それをコントロールしようとしたり、最近は左利きでも利き手の矯正をしないことが広がっていますが「左利きはよくないから」と無理やり右利きに直そうとしたり、孫の教育について自主性を奪うような行動をとるのが毒祖母の特徴です。 ちなみに毒祖父だと、体罰がひどいというケースもあります。
毒祖母から毒親が生まれる?孫も毒親になる?
毒祖母に育てられた子どもが親になると、毒親になる可能性があります。なぜなら、毒祖母に育てられた毒親はその育て方しか知らないため、自分の子どもにも同じような教育を施してしまうことが極めて高いからです。ちなみに、この連鎖はどこかで断ち切らないと、永久に続いてしまうこともあります。こうなると、親子三代続いて毒親ということになりますので、これだけは何とか避けたいところです。
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これが毒祖母の特徴!あなたの周りにもいる?
ここからは、毒祖母の特徴についてご紹介していきます。もしかしたら、あなたの周りにも、毒祖母と呼ばれてもおかしくない人がいるかもしれません。孫のことをさげすんだり、攻撃したりする毒祖母。見極めるポイントはいくつかあります。
教育にやたらと干渉し、進路も勝手に決め始める
教育にやたらと干渉してきて、さらに孫の進路も「〇〇は、絶対に医者にならなきゃダメ」などと勝手に決めるケースがあります。これは毒親の特徴でもありますが、祖母にこれをやられると毒祖母ということになります。特に、子どもの進路を勝手に決めるというのは、子どもにとって精神的にプレッシャーになる可能性がとても高く、こういった毒祖母と同居していることが原因となって、ストレスがたまってしまう孫も増えてきています。
家でも外でもグチを言い続け、孫をさげすむ
家でも外でも、ずっと何かが気に入らないとグチを言い続けて孫を攻撃したり、さげすむような発言をしたりするのも、毒祖母の特徴です。孫の気持ちなどを一切考えずにひたすら悪口を言い続けるのが特徴で、仮に他人から孫を褒められたとしても謙遜ではなく、全力で否定するような行動をとることがあります。これによって孫の自尊心は深く傷つけられ、精神的に深いダメージを負うことになります。
孫が拒否しても自宅に押しかける
いくら孫が会いたくないからと拒否をしていても、何度も何度も自宅に押しかけてきて勉強や生活について干渉してくるのも、毒祖母のパターンの一つです。しかし、これはただ意地悪をしているだけなのか、それとも認知症なのか?という部分で見極めが必要な場合もあります。明らかにおかしな言動や行動が見られる時には、認知症の可能性も否めません。おかしいと思ったら、認知症外来などで相談することで、解決するパターンもあります。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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