きょうだい児の特徴別に考える、障害と向き合う方法
障害との向き合い方で悩んでいるときには、それぞれのきょうだい児の特徴別に行動を起こしていくことが効果的です。
ここでは、それぞれの特徴を活かして、どのように進んでいけばいいのかについてお伝えします。「自分はきょうだいにうまく向き合えていない」と自分を責めることなく、できることから少しずつ歩み出していければいいので、無理をしすぎないようにしていきましょう。
親と一緒にきょうだいを見守るタイプの方の対応
将来自分が叶えたい夢がある場合は、それを全部我慢してきょうだいのために尽くしてしまうと、後々「あの時はもう少し、こう行動していたかった」と悔やむことがあるかもしれません。
まずは、自分の気持ちに向き合い、きょうだいとの距離感ももう一度見直してみましょう。親とも、将来についての話をする機会を増やしていきたいですね。
不満や怒りをぶつけてしまうタイプの方の対応
このタイプの人は、辛い気持ちを共感できる人を探すことをおすすめします。自分が抱えている罪悪感を発信したり、不満に思っていることを共感してもらったりすることで、徐々に自己肯定感が高まっていくことが実感できるはずです。
きょうだい児だからといって、必ずしも優等生でいる必要はありません。自分のことを責めず、少しずつ障害と向き合っていけるといいですね。
不安や申し訳なさを感じてしまうタイプの方の対応
このタイプの人は、障害について少しずつ学んだり、同じように不安を感じている仲間を見つけることが大切です。本を読んだり、ボランティア活動に参加したりして、少しずつ障害に関する知見を広げ、きょうだいに対してできることを考えていきましょう。
きょうだい児への支援
悩みやストレスを持つきょうだい児へ支援を行っている団体もあります。きょうだい児が持つ悩みを吐き出し共有することにより、心を軽くすることが大きな目的です。
さまざまな団体があるので、調べて参加してみるのもよいかもしれませんね。
おわりに
きょうだい児は、きょうだいに障害があることで、悩みやストレスを抱えてしまうことも多いでしょう。
しかし、同じような悩みを持つ人と話をしたり、自分の不安を共有してもらう経験を積んでいけば、少しずつ障害と向き合っていくことができるはずです。あなたのペースで、きょうだいとのより良い付き合い方を探っていきたいですね。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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