最終的に中学受験をやめる?やめない?
子どもがやめたいという気持ちを受け止め、理由も聞いたら最終的にどうするかの判断を下さなくてはいけません。子どもと家族の将来が関わっているからこそ、とても重要な判断になります。そこで、最終的にすべき対応をご紹介します。
子どもの意見を尊重して中学受験をやめる
家族みんなで頑張ってきた中学受験ですが、子どもの意見を尊重し、中学受験をやめるのがまず一つの対処法です。ずっと支えてきた親としては最後まで頑張ってほしいものの、子どもを我慢させてまで勉強を続けても良くないことは分かっているので、苦渋の決断です。子どもにとっては自分の意見を分かってくれたと、家族に対してうれしい気持ちになるでしょう。
受験だけでもするようにお願いする
塾に行って勉強するのが嫌になった場合は、塾はやめても良いから取りあえず受験だけはするようにお願いするのも一つの対処法です。特に、中学受験が近い時期に言われた場合やもうすでに願書を出している場合は、それまでの積み重ねがあるので親としてはせめて受験だけでもしてほしいという気持ちがありますよね。合格しなくても良いから、取りあえずチャレンジはしてみようとうまく説得してみましょう。
またいつでも始めて良いと伝える
子どもの意見は尊重したい、でも親としては子どもの将来のために中学受験はしてほしいという場合、いったん中学受験をやめさせるものの、「また中学受験に挑戦したくなったらいつでも言っていいよ」と子どもにまた中学受験をするという選択肢をあげても良いでしょう。特に、まだ中学受験まで時間がある場合は、周りの中学受験に取り組む友達を見て心変わりをするかもしれません。子どもがまた受験を頑張りたいと言い出すことを願って、じっくり待ってみてください。
おわりに
中学受験は家族が一丸となってするものなので、突然やめたいと言われたら困惑してしまいます。叱りたくなる気持ちはあると思いますが、まずは子どもの意見をしっかり聞いてからどうするかを冷静になって考えましょう。続けるにしてもやめてしまうにしても、子どもの将来のためであれば間違いはないので、慎重に対応していきたいですね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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