志望理由は学校に合わせて考えましょう
複数校受験するからと言って、志望理由の使いまわしは良くありません。なぜなら、どの学校にも当てはまる志望理由には個性がないからです。受験生である子どもの個性だけでなく、学校の個性も感じられず、魅力が伝わりにくい文章になります。ここでは、志望理由を考える糸口の探し方を提案します。
校風や教育理念への共感から志望理由を書く
私立中学校には、それぞれの校風や教育方針にはっきりとした個性があります。分かりやすい例では、キリスト教や仏教系の学校です。学校説明会でも、それぞれの宗教の教えを元にした教育についてのお話が出てくるかと思います。それらの宗教の信者ではなかったとしても、共感できる部分があれば、そこを糸口にして、家庭での教育方針と絡めた文章を考えることが出来ます。
ただし、ミッション系の学校だからといって、「毎週ミサに行っています」というようなアピールをするのではなく、「他者への思いやりを育みたい」など、宗教の教えを通して子どもの心の成長を願う内容を書くようにしましょう。もちろん、宗教系の学校でなくても、教育理念などから共感できる部分を探すことができるはずです。
子どもの将来の夢から志望理由を書く
子どもの将来の夢がはっきりとしていて、大学進学実績や卒業生の職業などから志望校を決めた場合、そこから志望理由を考える方法もあります。たとえば、子どもの将来の夢が医師だった場合は、理系教育に力を入れている学校を志望しているはずです。「将来の夢は医師」や「数学や理科のカリキュラムに魅力を感じている」ことを入れ、学校見学や授業見学の感想として「在校生の方々の生き生きとした表情」や「先生方のわかりやすい指導に感銘を受けた」など、実際に目で見た感想を盛り込んでいきましょう。
「将来の夢は海外留学」であれば、英語関係のカリキュラムや取り組みについてなど、子どもの将来の夢に必要な勉強が出来ること、子どももそれを切望していることを書くといいですね。
おわりに
願書に書く志望理由は、難しいことを考えず、素直に思った通りに書けば良いと思います。無理に難しい表現や言葉を書くと、本当の思いが伝わりづらい文章になりがちです。普段から文章を書いている方であれば自然に言葉を紡ぎだすことができると思いますが、慣れていない方は平坦で分かりやすい文章を書くことを心がけて志望理由考えてみてはいかがでしょうか。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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