自学ノートで小学生から中学生への橋渡しに
自学ノートは宿題とは違い、毎日必ず取り組むことは義務付けられていません。毎日のように取り組む子もいれば、全然やらない子もいます。ときどき先生から強制的に自学を宿題に組み込まれたときだけ、なんとかテーマを見つけて自学ノートに書いてくる子もいるでしょう。
しかし自学ノートは「自分でテーマを見つけ、調べてゴールにたどりつく力」を養うのに役立ちます。取り組む頻度は高くなくても「知りたい!」と思うことに対して、学びを深めて新しい発見をする経験をぜひしてほしいものです。実はこうした経験は、中学生以降に学習を進めていくうえでとても大切なのです。
中学生以降の学びのスタイルにつながる
自分でテーマを選び、調べてまとめる、または教科書の先取り学習をするという自学のあり方は、中学生以降の学習スタイルにつながっていきます。中学生になると出された宿題をこなすだけでは不十分です。授業についていくために予習や復習が必要になるし、受験勉強では目標を決め弱点を克服するなど自分で計画を立てて学習を進めなくてはいけません。
小学校から中学校へ進学した際、スムーズに学習スタイルを確立する意味でも、特に高学年は積極的に自学ノートに取り組みましょう。
低学年のうちは親のサポートも必要
自学ノートをどの学年から取り入れるか、学校ごとに差があります。筆者の子どもが通う小学校では1年生から自学ノートに取り組んでいます。
低学年で自学ノートに取り組む場合、親のサポートが必要です。ただし親がテーマを決めて「これをやりなさい」と提示すると、自学の意味が薄れてしまうので注意しましょう。いくつかテーマ案を提案し、興味を持ったものを子どもに選んでもらいます。
さらに、学年が上がるにつれて「なぜこうなっているのか」「これはどうなっているのか」と考えるクセをつけるようにしたいものです。そのためには、周囲の人が「これはどういうことだと思う?」と問いかけ、子ども自身で考え、自分の言葉で語らせることが大切でになります。
おわりに
多くの小学校で取り入れられている「自学ノート」。取り組み方次第では子どもの興味を広げたり、新たな一面を引き出したりできる可能性があります。最初から自分の関心があるテーマを見つけて調べるのが難しければ、学校の勉強の復習や、テストで間違えたところをもう一度やり直すといったことから、始めてみてはいかがでしょうか。
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企業取材や社史制作をメインに、子供の出産を機に教育や会計などの記事も手がけています。家族は小学生高学年の娘、夫。関心事は教育やライフプランのことなど。「これからの時代を生きるために必要な力って何?」をテーマに、日々考えています。
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