受験生に向けてつい口にしてしまう「頑張れ」という声掛け。もちろん、その言葉に力をもらう子もいますが、「今までも十分頑張ってきたのに、まだ頑張らなければいけないのか」と感じてしまう子もいます。何かと敏感になっている受験生がうれしく感じる声掛けとはどのような言葉なのでしょうか。
親も子も前向きになれるうれしい声掛けをご紹介していきます。
受験勉強にやる気が出ない子どもへの声掛けは?
受験生といっても、入試日までには中だるみをしてしまったり、どうしてもやる気がでなかったりする時期もあります。そのような時期こそ「勉強しなさい」ではなく、気分を盛り上げてくれるような言葉を選んであげたいものですね。
お母さんに何か手伝えることはある?
やる気が出ない原因はなんでしょうか?何か悩み事があるのかもしれませんし、疲れが出ているのかもしれません。そんな時には頭ごなしに勉強をさせようとする言葉ではなく、寄り添うような声掛けをしてみてはいかがでしょうか。
一緒に問題を解いてほしい、おいしいごはんが食べたい、気分転換に一緒におでかけをしたい、ただ話を聞いてほしいなど、要望は様々でしょう。過干渉気味なら、放っておいてほしいと言われてしまうかもしれません。
しかし、ここでは子どもの気が済むようにしてあげましょう。親がきちんと自分を尊重して見守ってくれていることに、子どもは安心できます。ここではお母さんとしていますが、もちろんお父さんでも使える声掛けです。
合格したら、学校でどんなことがしたい?
大学受験や高校受験では、自分の志望校へのビジョンがはっきり見えている子が多いかと思います。
しかし、小学受験や中学受験では、まだ低年齢ということもあり、志望校に合格した後の想像ができず、目標がはっきりとしない分勉強に身が入らないこともあるかもしれません。
そこで、オープンキャンパスや学校説明会などを通して、来年自分がこの学校に通うのだというイメージを明確にしておきましょう。受験勉強に身が入らない時は、その時の事を思い出して合格したらどんな学校生活を送りたいか具体的に想像して、楽しく会話していると、合格したい気持ちがふくらみます。
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受験直前期の不安に効く声掛け
いよいよ受験直前になってくると、今まで頑張って勉強してきた子どもに不安が襲ってきます。「本当にこれで大丈夫なのだろうか」と疑心暗鬼になっている子に対しては、否定的な声掛けは絶対にしてはいけません。親も不安でしょうが、平常心を心がけて前向きな言葉を選んであげてください。
今まで頑張ってきたのだから大丈夫だよ
ストレートに、今までの頑張りを認めてあげる声掛けです。実際、受験の直前期ともなると過去問も解きつくして、やるべきことはやった状態だと思います。それまでの子どもの頑張りは絶対無駄ではありません。十分に頑張ってきた子どもには「えらかった」「絶対大丈夫」といった声掛けで、ずっと見守ってきた親の気持ちを伝えてあげたいですね。
子どもは「そうか自分は目一杯頑張ってきたのだ」と安心できますし、平常心で入試日までの時間を過ごせるでしょう。
満点とらなくても大丈夫!合格できる!
入試直前には「あれもやってない、これもやってない」と、不安から急に焦りだす受験生もいます。もちろん、入試直前まで知識を取り入れることは大切ですが、冷静さも必要です。
当たり前のことなのに見失いがちな、「満点をとらなくても合格できる」という事実を言葉にしてあげましょう。計算問題など、簡単で絶対に落としてはいけない問題を確実に正解すること、過去問を解いて出題が予測される単元をもう一度やり直してみるなど、対処できる対策を確実に実行する冷静さを取り戻すことができる声掛けです。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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