大学受験を見据えた教育投資を考える
家庭による教育投資に差があると、教育格差にもつながると考えられます。
しかし、教育投資は闇雲に行えばよいというものでもありません。公的な教育投資が子どもたちへ平等に行われることがメリットであるなら、個人の教育投資は子どもたちそれぞれの個性に合わせて柔軟に行えるというメリットがあるのです。
子どもが打ち込める習い事も教育投資
子どもの教育は学校や勉強だけではありません。習い事をはじめ、スポーツ、芸術、文化に触れることも子どもたちの将来の進路に大きな影響を与えます。習い事では、子どもの「非認知能力」や「自己肯定力」など、学校教育では得難い能力が身につくことが期待できます。そして、それらの能力は今では大学入試や就職活動に必要な能力とされているのです。
また、博物館や動物園など、子どもの知的好奇心を小さいころから刺激するようなお出かけをすることも教育の一部です。近所の公園で植物や虫を見るだけでも子どもの「知りたい」気持ちを大きくしますよね。お金をたくさんかけなくても、時間をたっぷり使ってあげることも教育投資といえるのかもしれません。
将来の収入格差につながらないように
親の最終学歴の違いが年収の差になり、さらに子どもへの教育格差を生み出します。そしてその教育格差が子どもの最終学歴に影響する。そんな負のサイクルが繰り返されていることが問題視されています。
しかし、今は親がどう教育投資するのかを考える時代です。年収が特別高いわけではなくても、教育に関心が高い家庭では、教育に関する情報を正しくキャッチして必要最低限の支出で子どもに適切な教育を施す努力をしています。たくさんのお金を教育費へかけられなくても、無駄を省けば子どもが自分の夢に向かって大学へ進学できるだけの教育を行うことが可能だと信じているからです。
おわりに
親が賢く教育投資することで、子どもの将来の幸せな生活を導くことができます。この各家庭での教育投資で大切なのは金額の大小ではなく、必要な時や場所で費用をかけられるかどうかです。
年収の差はそのチャンスの回数の違いであり、絶対的に超えられない差というわけではありません。公的な教育支援も上手に利用しつつ、子どもの将来のために何ができるのかを考えていきたいですね。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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