大学附属に通うデメリット
住んでいる地域に、附属中学がない場合もあります。通学時間があまり長いようだと、子どもの生活にも負担です。寮のある附属中学もあるので、子どもの自立心や家庭の経済状況などをかんがみて、志望校を選ぶことになります。附属にはデメリットもあるので、よく検討する必要があります。
受験がないので怠けてしまうこともある
受験がないことは、自由な反面、強制力に乏しいことでもあります。するとどうしても勉強を怠けてしまう子も出てきます。あまり成績が悪いと、大学入学の内部進学テストに受からないことがあるので、中学時代にはそれなりに気をつけてあげることが大事です。中学受験をクリアしている子たちですから、目標を持ったらしっかりがんばれる子が多いと思います。受験以外の学びへのモチベーション作りが重要になります。
大学で学びたい学部がない場合もある
中学進学時に、将来の夢がはっきり決まっている子は少ないでしょう。決まっている場合でも、学校生活を送る中で変化して当然です。その際、内部進学できる大学に行きたい学部がない場合もあります。受験のための勉強が少し楽な分、子どもの興味や関心がどこにあるのか、子ども自身が見つけられるように、さまざまな体験の機会を増やしてあげるとよいでしょう。何かを習うという受け身の体験だけではなく、さまざまな価値観を持った人と出会いの場があるとベストです。はやめに興味関心が定まり、学習の習慣を維持しておけば、いざというときに外部受験にチャレンジすることもできます。
おわりに
大学附属の中学校が人気になる背景には、変化する大学受験制度への不安があります。数年の単位で新試験の導入が決まったり、廃止になったり、現場の混乱を見ていると、子どもにはいらぬ苦労をさせたくないという気持ちになるのもわかります。一度入学すれば長いつきあいになる学校選びの入り口ですから、時間をかけてメリットデメリットを検討してみてください。
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