中学受験が本格化するにつれ、習い事との両立に悩むご家庭が増えてきます。子どもがせっかく打ち込んできた習い事をやめるべきか続けるべきか?子どもと向き合う前に、親として考えておきたい視点についてまとめました。
中学受験準備!習い事をやめるメリット・デメリット
中学受験の準備は、小学4年生からはじまるといわれています。なかには、3年生から学校見学に出向かれる方もいます。準備が本格化するのは、5年生になってから。このころから、習い事を続けるかどうか迷うご家庭が多くなっています。
【メリット】気力・体力を受験に全振りできる
中学受験を目指す子どもたちには、課題がいっぱい!学校の宿題にはじまり、塾の授業、宿題もあります。土日には模試があり、長期休暇には対策ゼミや合宿も。その合間に学校見学をしたり、志望校を決めたり、考えなければならないこともたくさんあります。習い事をやめて得られるメリットは、気力・体力のすべてを受験準備に投入できること。放課後や土日の時間、習い事に費やす気力や体力を温存し、目標に向かってがんばることができます。保護者としても、考えるべき課題がひとつになり、集中して取り組めます。
【デメリット】メリハリのない生活でモチベーション低下
習い事をやめると、子どもの毎日は学校と塾の繰り返しになりがち。意識して特別なイベントを作らないと、中学受験一色の単調な生活が続くことになります。学校でも塾でも勉強だけ、となると、メリハリのない生活で集中力やモチベーションが低下するおそれも。また、運動系の習い事をやめてしまうと、体を動かす機会が極端に減ります。受験には健康な体や体力も必要です。成長期に適度な運動をする機会を失ってしまうことはデメリットだといえます。
合わせて読みたい
習い事整理の目安
習い事にもいくつかのジャンルがあります。多くは、スポーツ系・文化芸術系・学習系の三つに分類できるでしょう。それぞれを掛け持ちで習っているという方も多いのではないでしょうか。何種類か習い事をしている場合は、数を減らして両立するという方法もあります。整理の目安となる考え方をふたつご紹介します。
文化芸術系と個人競技は続けやすい
スポーツ系の習い事で、しかも団体競技の場合は続けるのが難しくなってきます。大会数も増えてくるので、土日の模擬試験と重なり公式戦に参加することが多くなってしまいます。スタッフや父母、選手との「熱量」の違いがうまれてくることも。周囲が冷たくなるというよりは、本人が温度差を感じてしまうケースが多いようです。スポーツ系でも水泳やダンス、武道など、個人で楽しめるものはマイペースで続けやすくなっています。絵画や習字、楽器演奏といった芸術系も同様です。趣味の範囲で続けられるものは両立しやすいでしょう。英語や理科実験教室などの学習系も受験に生かせる習い事で、続けやすい分野です。
本人が好きかどうか
いくつかの習い事を掛け持ちしている場合、本人が好きかどうかは最重要ポイントです。「習い事やめる?」と聞いてみて「やめる!」と即答する場合は続ける意味がありません。少しでも悩むそぶりを見せたら、理由を聞いてあげてください。なかには、親の期待に応えたいという理由で「続けた方がいいのかな」と悩む子もいます。しかし、大事なのは子どもの気持ちです。受験に際しても、最後までがんばれるかどうかは、本人の強い意志にかかっています。習い事の整理は、自己決定力を養うチャンスでもあります。よく話し合い、子どもの意思を尊重しましょう。
合わせて読みたい
子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。