中学受験の準備を始める時期は、およそ小学4年生。塾に通うという選択肢のほか、比較的時間が自由になる通信教育に注目が集まります。しかし、中学受験は通信教育だけで乗り切れるのでしょうか?通信教育のメリットと、保護者のかかわり方についてまとめました。
進化する通信教育事情
通信教育は学校の勉強の補助的役割、という印象が強いのではないでしょうか。確かに予習復習のための家庭学習教材として根強い人気があります。しかし、近年は利用者のニーズにこたえて、さらなる進化をとげています。
小学生の通信教育のデータをみてみると「塾に行っている」「通信教育を受けている」ともに約2割となっています。
自由なコース選択 基礎から中学受験まで
老舗から新規まで、各通信教育会社は利用者のニーズに応じてコースを用意しています。中学受験には、まず基礎学力が身についていることが大前提。毎日の学習習慣も重要な要素です。まだ勉強慣れしていない子には基礎コースを。しっかり目標ができたら中学受験コースを選択できます。受験コースには、私立中学対策コース、公立中高一貫校対策コース、難関中学学習用コース、塾との併用コースなどがあり、それぞれの会社によって特徴があります。
タブレットを使ったインターネット授業も
かつては郵送しか手段のなかった通信教育ですが、インターネットが普及した結果、即時性・双方向性が高まり、より効果の高い学習方法が導入されています。パソコンやスマートフォン、タブレットを利用した繰り返し学習、実際の講師が登場するインターネット授業、会員への遠隔サポートなど、手厚い内容です。ネットを利用することで、保護者が子どもの学習状況を把握しやすいという利点もあります。
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通信教育を利用するメリット
通信教育を利用するメリットは、塾に比べて時間が自由になるということです。塾に通うとなると、習い事やあそびはおのずと制限されますし、遠方だと往復の通塾時間もかかります。送迎や三者面談など、保護者の負担も通塾するほうが大きくなります。
自分のペースで勉強できる
通信教育のメリットは、時間を自由に使えることです。難しい問題に時間をかけたり、わからないところがあれば、前の単元を復習しなおしたり、自分のペースで勉強を進めることができます。周囲の影響を受けやすい子でも、通信教育なら落ち着いて学習できるでしょう。好奇心旺盛で、いろいろなことに関心を持っている活発なタイプにも、通信教育が向いています。こうした子は、活動を制限されることでストレスがたまります。好きなことと勉強を両立できる環境が必要です。
諸経費を含めると塾より経済的
通信教育は、塾よりも経済的です。会社にもよりますが、通信教育にかかる費用は、およそ月額4000~1万円前後です。なかには月額1000円を切るところもありますし、1教科1万円程度で必要教科のみ受講できるところもあります。全体に、塾と比べて格段に低く抑えられています。塾の費用は、1カ月4~5万円、セミナーや合宿代で年間100万円を少し超えるくらいが平均的な相場です。くわえて、交通費・食事代などの諸経費がかかります。
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子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
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