1月中旬~2月初旬にかけては、中学受験のシーズンになります。受験日は平日にあることも多いため、学校を休まなくてはいけません。では中学受験日に小学校をお休みすると公欠になるのでしょうか。
中学受験と学校の公欠について詳しく見ていきましょう。
受験日が公欠かは学校により異なる
公欠とは学校に認められた理由により欠席をしても、出席扱いにしてもらえること。中学受験のための欠席が公欠になるかどうかは、自治体などで対応に差があるようです。なぜ学校によって扱いが異なるのでしょうか。
学習指導要領には受験公欠の基準がない
高校受験のために中学校を休んだら公欠になります。しかし、中学受験では必ずしも公欠になるとは限りません。これは、小学校の学習指導要領に公欠扱いにする基準がないためです。
学習指導要領とは全国どこで教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるよう定められた基準のこと。中学校の学習指導要領には進路指導が含まれているため、受験日の休みは公的な休みになります。
しかし小学校の学習指導要領には、進路指導の記載がありません。そのため受験日の公欠の扱いは自治体などが各自で判断しているのです。
文部科学省の通知の表現もあいまい
通常学校では、学習指導要領に記述がない事項については、学習指導要領改定時に出される文科省の通知を参考にします。しかし文科省の通知でも中学校と小学校に対するものでは、記述が異なります。
中学校に対する通知では、「選抜にともなう学力検査の受験は欠席扱いしない」旨の記載があります。しかし小学校に対する通知では「教育上、特に必要な場合のみ欠席扱いしないこと」になっています。
「特に必要な場合のみ」に中学受験が含まれるかどうかが明記されていないため、自治体などで対応に差がでてしまうのです。
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受験日前に学校を休んだ場合は欠席扱い
中学受験日の公欠は各学校によって対応が異なることがわかりましたが、準備のため受験日より前に欠席した場合はどうなるのでしょうか。
受験日前に学校を休んだ場合に公欠扱いはない
通常、受験日前に学校を休んだ場合、公欠扱いにする学校はありません。中学受験に備えるため、受験日前に学校を休む子どもも少なくありませんが、その場合はすべて欠席扱いになります。
受験日より前に休んだら受験に影響する?
受験日より前に休んだからといって、中学受験に影響するということはありません。しかし成績表などが中学校に提出されることもあるようなので、休みが多い場合は注意しておいてください。
受験日前には、学校を休むそれとも休まない?
中学受験日が近づくと、今までの総復習、苦手科目の克服、インフルエンザ等のウイルス感染を避けるため、数週間から1カ月程度学校を休むお子さんもいます。しかし学校を欠席することに反対という方もいれば、賛成の方もいるでしょう。
受験準備のために学校を欠席するのかは、親だけの意見で決めてはいけません。親子でしっかり話し合い、子どもが納得する方を選びましょう。
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企業取材や社史制作をメインに、子供の出産を機に教育や会計などの記事も手がけています。家族は小学生高学年の娘、夫。関心事は教育やライフプランのことなど。「これからの時代を生きるために必要な力って何?」をテーマに、日々考えています。
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