近年では、子どもが動画などを見る機会が増えています。例えば、スマホなどで簡単にYouTubeを閲覧できるため、親の知らないうちに夢中になってしまっていたということも少なくありません。YouTubeを頻繁に閲覧することで依存状態に陥ることも。
YouTube依存は子どもにとってどんな悪影響があるのでしょうか?
現在の日本における子どもの動画視聴状況
子どもが気軽にITツールを活用するようになり、国なども子どもたちがどのようにインターネットを活用しているのか注視しています。ここでは、内閣府がまとめたアンケート結果をもとに、現在の子どもの動画視聴状況についてご紹介していきます。
小学生高学年の現在の動画視聴状況
2018年2月に内閣府がまとめた「平成29年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)」によれば、10歳未満~満17歳までの青少年のうち82・5%がスマホなどの機器でインターネットを利用しているとのことです。
中でも小学生はいずれかの機器(スマホなどの15機器)でインターネットの利用があることが分かりました。利用内容としては、ゲームが77・9%、動画視聴が63・6%。そのうちスマホでの動画視聴は59・9%に及ぶとのことです。
1日のスマホ(インターネット)利用時間は?
上記のアンケート結果によれば、小学生(10歳未満~)のスマホにおける1日あたりのインターネット利用時間は、多い順に1時間~2時間未満(25・4%)、30分~1時間未満(22・6%)、30分未満(18・6%)でした。
実にインターネットを使用している小学生の約4分の1が、1日に1時間~2時間近くもスマホを使っているというのが現状なのです。小学生高学年ともなると、低学年に比べて宿題などの量・質ともに負担が増していきます。そんな中でスマホに熱中している時間がこれだけ多いと、睡眠時間の減少や宿題や勉強をおろそかにするなどの心配もしてしまいますよね。
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動画視聴で気をつけたいリスク
動画視聴は、子どもにとって魅力的で面白いものが多いです。ついつい面白半分で動画を見はじめ、数時間たってしまった……というのは、大人でもよく耳にする話です。一方で、中には子どもの心に深く残る危険な動画もあります。
どのようなリスク・危険がひそんでいるのでしょうか?大きく二つピックアップして動画の危険性についてみていきましょう。
暴力的で残虐なシーンを見てトラウマ(心的外傷)に
YouTubeは手軽に動画を見られるものの、大人でも「怖い」と感じるものはたくさんあります。例えばアニメのキャラクターが血まみれになっているものや、殴り合いのけんかをしているものも。また、やや性的な描写が含まれる動画も気軽に閲覧できてしまうなど、子どもには悪影響がいっぱいです。
こうした動画を見ていると、トラウマのようになって心に大きな影を落とすことも考えられます。
出会い系アプリなどの紹介動画につられてしまう
中学生・高校生などでも気軽に使ってしまう学生もいるのが出会い系アプリ。小学生でももちろんその可能性はあります。というのも、自ら見ようと思わなくても出会い系アプリなどを紹介する動画に誘導され、無料で見ることができてしまうのです。年齢認証などもなく、誰でも見られるので、子どもが間違えて閲覧し、流れでアプリを取り込んでしまうこともあり得ます。
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長男(小1 )・次男(年中)の二児を子育て中。総務・人事・経理などの事務職に従事し、産休・育休ののちに離職。その後フリーライターとして、出産育児・ビジネス・働き方関連・就職転職・地方創生など幅広いテーマを執筆しながら早4年目に突入しました。
男の子2人の育児に翻弄されつつも、我が子には「思いやりのある子・人の痛みのわかる子」になってほしいと願いながら慌ただしい毎日を過ごしています。
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