生まれたばかりの頃は、子どもと親が一緒の部屋で寝ている家庭も多いことでしょう。しかし、ある程度子どもが成長すると、子どもと親が別の部屋で寝る割合も高くなってきます。子どもは、いつから一人で寝るのがベストなのでしょうか?子どもが一人で寝る時期について、ご紹介します。
子どもが一人で寝る時期について
「子どもも成長したし、そろそろ一人で寝かせよう」と思いつつも、夜中に目が覚めて怖がらないだろうか、ちゃんと一人で寝ることができるだろうかという不安や迷いを、親が持つことは多々ありますよね。そのような思いも配慮しながら、子どもを一人で寝かせるためにベストな時期を、諸外国と比較しながら考えてみましょう。
日本の子どもが一人で寝るのはいつから?
某大手通信教育会社が行った、「子どもがいつから一人で寝るようになったか」というアンケートによると、小学校に入学した7歳~9歳の時期が30%以上という報告がなされています。ちょうどこの時期は、きっかけ作りに最適ですし、子どもの入学を機に、集合住宅から一軒家に移り住み、部屋数が増えたとからいう理由も挙げられています。また、弟や妹が生まれ、子どもが自然に一人で寝る雰囲気になったというケースもあるようです。
諸外国の子どもが一人で寝るのはいつから?
欧米やイギリスなどの諸外国は、生まれたばかりの赤ちゃんでも、親子別室で寝るパターンが多いといわれています。これは、一人で子どもを寝かせることで、子どもの自立を高めるという考え方が定着しているためです。また、子どもを一人で寝かせることによって、親は自分の時間を確保することができ、リラックスする時間が増えるため、育児ストレスを軽減させるというメリットもあります。しかし、子どもの安全はきちんと守ることができるように、ベビーベッドにモニター付きのカメラを設置するなどの工夫を行っています。
日本と諸外国の子どもを比較するのはNG
大人でも、ひとりひとりに個性があるように、子どもにも個性があります。また、日本と諸外国では文化や考え方が違うため、安易に比較しないことが賢明です。一人で寝るタイミングは、子どもがそれを望んだときや家庭環境などを基準にして、考えることがおすすめです。周囲の子どもが一人で寝ているからといって、子どもを無理やりに別室に分けると、ストレスを与える原因の一つとなることがあるため、気をつけましょう。
合わせて読みたい
子どもを一人で寝かせるきっかけとは
子どもを一人で寝かせるきっかけには、さまざまなものがあります。例えば、添い乳の必要性がなくなったときや小学校進級などの時期。あるいは、子どもが一人になる空間を希望したときなど多種多様な選択肢があります。
添い乳の必要性がなくなったとき
添い乳を卒業するタイミングは、子どもひとりひとりによって異なります。そのため、共通して「何歳から」という区切りに当てはめることはできないといわれています。一般的には、「そろそろ添い乳は必要ないかな?」と感じたときに、子どもを一人で寝るようにさせる方もいるようです。また、添い乳を辞める理由の一つとして、母親が睡眠不足を感じるようになったことが、きっかけとなる場合もあるとされています。添い乳を辞めることで、子育てが比較的楽になることが多いようですよ。
小学校に進級する前にケジメをつける
小学校進級のケジメとして、子どもを一人で寝かせるケースは、比較的受け入れやすいものです。小学生になると、勉強をすることが多くなるため、勉強机とベッドをセットで購入し、子ども部屋を作ることで、スムーズに親と部屋を分けることが可能となることでしょう。また、兄弟姉妹がいるケースでは、2段ベッドを購入して、子ども同士で一緒に寝かせるケースもあります。子どもが小学校進級を向かえたら、一人で寝ることについて、親子で相談してみるのも良いですね。
子どもが一人になる空間を欲しがったとき
家庭では、家族と一緒に過ごし、学校ではクラスメートと過ごしているうちに、子どもも一人の空間が欲しくなることがあります。この状況は、子どもの自立心が健全に育っている証しだといえます。もちろん、この時期にも個人差がありますので、周囲の子どもたちと同じでなくても気にする必要はありません。このようなときが訪れたら、できるだけ子どもが快適に過ごすことができる部屋にするために、親子で話し合いながら、子ども部屋のインテリア購入を始めるのもおすすめです。
合わせて読みたい
福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。