冬にマラソン大会を実施する小学校があります。マラソンは横っ腹が痛くなったり、呼吸が苦しくなったりするので苦手な子どももきっと多いのではないでしょうか。ただ、マラソンを完走すれば子どもの自信にもつながるはず。今回はマラソンが苦手な子どもへの上手な走り方を伝授いたします。
マラソンが好きになるきっかけづくり
子どもは、素早く走ったり飛び上がったり、瞬発力には優れていますが、マラソンのような持久力が必要な運動は苦手なことがあります。これは、肺活量がまだ少ないせいです。小学校高学年になると、体育の授業でも持久走がはじまります。低学年のうちから、マラソンが好きになるきっかけづくりをおすすめします。
鬼ごっこ・しっぽ取り 身近なあそびが好きにつながる
子どもは、基本的に走るのが好きです。幼児の頃には、「走ろう!」といってただただ公園をぐるぐる回るだけのあそびが大好きだったりします。でも、なかには「面倒くさい」「面白くない」といって興味を示さない子も。そうした子どもには、鬼ごっこやしっぽ取りといった、走る要素をメインにしたあそびが効果的です。ぜひ大人が一緒にあそんであげてください。ポイントは、休憩できるセーフティーゾーンを作ってあげること。走ることがつらくなったときに逃げ込める場所を用意しておくと、自分のペースで楽しくあそべます。走ることに対して「疲れる」「きらい」といったマイナス感情を持たせないようにする工夫です。
子ども用シューズ 形から入ることも大事
子どもたちはいつもどのような靴をはいていますか?脱いだりはいたりしやすいスリップオンの靴だったり、かわいらしいおしゃれ靴だったり、いろいろでしょう。子どもの苦手意識を克服したいなら、できれば、走るとき専用の子ども用シューズを用意してあげてください。機能的な靴は、実際に子どもの足を守ってくれますし、走ることへの動機づけになります。大人だって、お気に入りのランニングシューズがあれば気分があがりますよね。時には形から入ることも大切です。走りやすいように、サイズはぴったりのものを。
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マラソンが得意になる走り方のコツ
マラソンが苦手な子は、フォームと呼吸法に難がある場合が多いです。うまく走れないから、余計に疲れるし、タイムも距離も伸びません。そうなると、余計に苦手意識がつのってしまい、悪循環です。マラソンにはマラソンに向く走り方があります。コツを伝授して、上手に楽に走れるようにしてあげましょう。
腕のふりと歩幅 フォームがポイント
短距離でも長距離でも、走るときに大切なのは腕のふり。脇をしめて、身体に添わせるように腕を前後に動かします。このとき、腕全体に力を入れてはいけません。特に、手は生卵を軽くにぎるような感じで自然に丸めます。ポイントは、肘です。腕を前後にふるというよりは、肘をうしろにひくことを意識します。そして、できる限り頭をぴょこぴょこ上下に動かさないこと。身体は弾ませず、よい姿勢を保ちます。小学生の場合、歩幅は小さく。かかとから地面につくようにします。
リズミカルなマラソンの呼吸方
マラソンが苦しいのは、次第に息があがってくることです。ふだんと同じように呼吸をしていると、ペースもつかめませんし、次第に苦しくなってきます。試しに2回吸って2回吐くのリズムで呼吸してみてください。吸うときは鼻から、吐くときは口からにします。1歩1歩のリズムにあわせて、吸う吸う、吐く吐く、でやってみます。常に新鮮な空気を肺に送り続けることが重要です。
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子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
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