教員の働き方改革で学校はどう変わる?
教員の働き方改革が実施されると、学校はどのように変化するでしょうか。今後、問題解決のための施策が実施されたとして、考えられる変化はふたつあります。
子どもたちと向き合う余裕ができる
過剰な労働時間が抑制され、こなすべき業務が少なくなれば、先生が子どもたちと向き合う心の余裕が生まれます。先生の仕事は、授業を通して子どもと向き合うこと。雑務や周辺業務の負担が軽減されることで、ひとりひとりの様子をじっくり観察し、指導できるようになります。休み時間には子どもたちの話を聞いたり、一緒に遊んだりすることで、相互の信頼関係が構築されるでしょう。時間的余裕は、教育環境の質の向上にもつながります。
学校がみんなの居場所になる
教員の業務負担軽減のために、地域住民や保護者が学校運営に協力することで、学校が閉鎖された空間ではなく、みんなの居場所になることが予想されます。さまざまな人がかかわることで、多くの目が子どもに向けられ、学校内のいじめや問題行動の早期発見・早期対応が可能になるでしょう。子どもの健やかな成長は、教員だけで達成できるものではありません。家庭・地域・学校の連携が不可欠であり、そこにはさまざまな立場、年代の人がかかわっていく必要があります。教員の働き方改革は大きな視点で見ると、よりより地域社会の構築に深くかかわっているといえます。
おわりに
学校現場は、ブラック企業と変わらない過剰労働の現場になりつつあります。そのうえ、2020年度から新しい学習指導要領によってさまざまな授業が新規でおこなわれます。小学校3年生からの英語教育や、子どもたちの自主的な学びを推進するアクティブラーニングの導入など、先生方のさらなる指導力が必要なものばかりです。こうした教育改革を推進するためには、教員の働き方改革の実現は急務です。子どもたちによりよい教育環境を与えるために、何をするべきか考えることが重要です。
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