相手の子どもに怪我をさせたときの親の謝罪法
緊急性がある場合の喧嘩や、相手の子どもに怪我をさせてしまった場合は、子ども同士の問題のみでは済まされないですよね。成人を過ぎているのなら別ですが、小学生は親の保護を受ける環境にあります。その場合は、相手の親にきちんと謝罪をする責任も生じます。
子どもが怪我をさせた事実を認める謝罪をする
親が実際に見ていた場面で怪我をさせたにしろ、見ていない場面でそうなったにしろ、 相手が怪我をしたということは事実です。子どもや第三者から聞いた場合は、実際の場面を見ていないため事実かどうかに疑問が残るかもしれません。しかし、相手の親に謝罪をする際には、「本当のところは分かりかねます」や「うちの子どもがしたのであれば・・・」というような本当は悪くないと受け取られかねない謝り方はしないようにしましょう。逆に、相手を不快にしてしまうことがあります。
言葉だけではなく、態度にも気を配る
言葉は相手に何かを伝えるために大切な道具になります。しかし、人間の気持ちは、言葉よりも態度に出てしまうことがよくあります。たとえば、口では謝罪していても、態度が横着で、目を合わせようとしないなどの仕草が伝わると、せっかくの謝罪が信頼性のないものになってしまいます。謝罪をすることは大切ですが、言葉だけで上手く伝えようとするよりも、自分の子どもも連れて行き、一緒に謝ったり、低姿勢な態度を取ったりすることなども大切にしましょう。
謝罪ともに、お見舞いの品や治療代も添える
自分の子どもが相手に怪我をさせたという事実をしっかりと認め、丁寧な態度で謝罪した後は、相手方にちょっとしたお見舞いの品や怪我の治療代も渡すことが重要です。怪我をさせられた方は、突然の出来事が起こり、「傷つけられた」と思う気持ちが強いとともに、賠償してほしいという思いが根底には存在することも多いものです。物やお金ですべてが解決するわけではありませんが、きちんと責任を伴う行動を示して行くことで、相手の怒りも沈静化することでしょう。
おわりに
子ども同士が喧嘩をし、なおかつ相手の子どもに怪我をさせたとなると、冷静な気持ちを保つことが難しい場合もあるでしょう。しかし、子どもの気持ちを受け止めたうえで、相手の親に真摯に謝罪することで、物事がより良い方向に進む場合もあります。恐れずに、素直に行動することが大切です。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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