親が子どものLINEを監視するのはある?なし?

制限するだけではなく子どもと話をしよう!

スマホについて話し合う
ラインをしていないと、友達に仲間外れにされる。そんな事情から本当はさせたくないけれど、スマホを持たせラインを許可している家庭もあります。ただいつかはラインをするのなら、今のうちにスマホやラインの注意点などを勉強する機会だととらえ、子どもと話し合うことが大切です。

外出先でのスマホマナーを話し合う

小中学校のスマホを持ち込みは原則禁止、と文科省が2019年1月に発表しましたが、実はこれにも見直しの動きがあるのです。例えば、大阪府教育庁は2019年7月からスマホの持ち込みを認める動きが出てきました。実際に小学校低学年でも電車やバスなどを使って通学する子どももいます。そのようなケースでは、防犯や災害時の緊急事態に備えキッズ携帯やスマホを持たせたいということもあるでしょう。防犯目的でキッズ携帯を持って行くなら緊急時以外は使わない、学校の中で使わないなどのルール決めが重要です。また、公共交通機関でスマホなどを使う時は、マナーを守るというのも教育しておきたいところです。

責任を持ってスマホやSNSを使うという約束をする

スマホの依存症を心配するのも非常に重要ですが、「SNSを使うということは、何か失敗をしても子どもだからといって許されるというわけではない」ということもきちんと理解してもらいましょう。SNSを使うということは何か問題があった際に、その責任を自分が負わなければならないということになります。自分の言葉が誰かを傷つける可能性もあることを、十分に学んでもらいましょう。ラインなどは、簡単にメッセージを送れる気楽さはありますが、送る前に相手に届けて大丈夫な内容かどうか確認するというのも、合わせて教えておくことが大切です。

SNSトラブルの最悪の事態も話し合う

ラインやSNSでトラブルになった最悪の状態を、話し合うのも良いでしょう。ラインも人付き合いの縮図だと、これから社会に出る勉強の一環ととらえる方法もあります。「ラインやSNSに限らず、人付き合いは良いことも悪いこともあるもので、これからあなたは傷つくことがあるかもしれないけど、何かあっても味方だからね」と伝えてあげるのも、子どもにとって安心材料となります。
また、なにかトラブルがあって名前がネットに流れると完全に消去することはむずかしく、将来もついてまわるということを説明しなければなりません。さらに、名誉毀損(きそん)や刑事事件などにつながるケースも増えてきています。子どもの年齢によっては、親が代わりに処罰や損害賠償請求を受ける可能性があることを伝えるのも抑止力の一つとなるでしょう。

おわりに

親が子どものラインを監視するのは法律的には問題ありませんし、当然ながら犯罪行為でもありません。しかし、監視体制を強化するだけでは、子どもとの溝が広がってしまいます。SNSやラインを使わせるということも社会勉強の一つだととらえて、安心安全に使ってもらうための良い教育の機会と考えることが大切です。

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。

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