自分の子をモンスターチルドレンにしないために
モンスターチルドレンは、教師だけでなく同じクラスの子どもたちにも迷惑をかけます。そして、徐々にモンスターチルドレン本人が周囲から嫌われ始めるのです。自分の子どもをモンスターチルドレンにしないことは、自分の子どもを守ることにもなります。
最後に自分の子どもをモンスターチルドレンにしないためにできることをお話しします。
教師の悪口や評価を子どもの前で言わない
子どもの前で口に出したことは「外部に漏れる」と思っていた方がいいでしょう。特に教師の悪口は子どもの前で言ってはいけません。新学期は新担任が発表になり、気軽に「今年の先生はハズレだね」という親もいます。子どもは、親に「ハズレ」と言われた教師を尊敬できるはずがありません。モンスターペアレントという言葉がありますが、モンスターペアレントの子どもがモンスターチルドレンになりやすいともいわれています。親の言葉は、子どもに想像以上の影響を与えることを意識しておきましょう。
子どものいいところをみつけてあげる
自己肯定感のない子どもは、不安定な気持ちを教師にぶつけている可能性があります。他人を攻撃することで、自分の居場所や立場を確保しているのです。親が子どもの悪いところや弱点を気にすると、悪いことにしか気がつかなくなってしまいます。意識して子どものいいところをみつけ、褒めてあげましょう。子どもに限らず、人は「自分は認められている」と感じれば、誰かを攻撃しなくても堂々とありのままの自分でいることができるのです。
寂しさや弱さを責めずに寄り添う
寂しさや弱さからモンスターチルドレンになっている場合は、寂しさに寄り添ってあげるといいでしょう。モンスターチルドレンは、教師に歯向かい迷惑をかけることで、寂しさを紛らわしているのかもしれません。それなのに親が「弱いからダメなんだ」「強くなれ! しっかりしろ」と言ってしまっては、傷口に塩をすり込むようなものです。子どもが自分の気持ちを素直に話せる環境を整え、子どもの言葉に耳を傾けることが「寄り添う」ということなのではないでしょうか。
おわりに
モンスターチルドレンの行動は、教師を追い込み、学級崩壊を招くこともあります。子どもは、自分の行動がどれだけ大きな結果になるのか想像しきれないものです。周囲の大人が子どもの異変にいち早く気がつき、適切に対処することが大切でしょう。
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「子どもの生きる力を引き出す!」をモットーにして、小学生二人の子育てをしています。現在は、30代後半になりましたが、武蔵野美術大学在学中から物書きを開始しました。職歴は、大学卒業後に会社員として働き、結婚を機に退職しました。現在はフリーランスのライターをしています。保持資格は、簿記3級と秘書検定2級と英検2級です。趣味は「資格の勉強」で、現在は保育士資格取得を目指して勉強をしています。
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