抱っこひも外しとは、お母さんの背中についている抱っこひものバックルを外すという迷惑行為で、ツイッターやテレビなどのメディアで話題になっています。「そんなことをする人が本当にいるの?」とうそのように思えますが、実際に同じような経験をしたお母さんは多いようです。
今回は、抱っこひも外しの特徴や対策などについて詳しくまとめました。子どもを守るためにも、ぜひ抱っこひも外しについて知っておきましょう。
抱っこひも外しって何?罪になる?
そもそも、抱っこひも外しとは具体的にどのような行為なのでしょうか?まずは抱っこひも外しの特徴についてまとめていきましょう。また、多くの人が気にする抱っこひも外しが、罪に問われるのかどうかという点についても調べてみました。
抱っこひも外しは背中のバックルを外す行為
抱っこひも外しとは、お母さんが赤ちゃんを抱えるときに使う抱っこひもを外す行為です。抱っこひもは、背中のバックルを留めることで固定するものが多く、それを外すことで赤ちゃんを危険な目に合わせようとする人がいるのです。バックルが外れてしまうと赤ちゃんが落ちて、最悪の場合は、死に至ることも考えられます。抱っこひも外しは、世のお母さん全てが警戒しておくべきことなのです。
抱っこひも外しを予測することは難しい
抱っこひも外しは、いつ起こるか分からないという特徴があります。前から怪しい人が来ているときは避けたりして危険を防ぐことができますが、抱っこひも外しは後ろからされるものなので、予測することが難しいのです。街中を歩いていると後ろに誰かが通ることはいくらでもあるので、常に危険性があると言えるでしょう。子育てをしている人にとって、抱っこひも外しは本当に困った問題ですよね。
抱っこひも外しはどんな罪に問われる?
赤ちゃんを危険な目に遭わせる抱っこひも外しをした犯人は、罪に問われるのでしょうか?抱っこひも外しをすると赤ちゃんが落下し、けがをすることは容易に考えられます。そのため、抱っこひも外しをした犯人は、傷害罪や傷害致死罪に問われる可能性があります。もし、明らかに危険な場所だと分かっていながら抱っこひも外しをした場合は、殺人未遂罪などに問われることもあり得ます。
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抱っこひも外しをするのはなぜ?理由は?
抱っこひも外しに関するニュースを聞いたときには、おそらくほとんどの人が「なぜそんなことをするの?」と疑問に思うことでしょう。一般的には、赤ちゃんを危険にさらすことをしようとは思いません。以下に、犯人が抱っこひも外しをする理由についてご紹介します。
赤ちゃんがいる人が憎かったから
赤ちゃんはとてもかわいい存在で、顔を見るとついほほ笑んでしまうという人も多いでしょう。しかし、誰もが赤ちゃんをかわいいと思っているというわけではありません。不妊でなかなか子どもを授からなかったり、赤ちゃんの泣き声がうるさかったりして、赤ちゃんがいる人を憎たらしく思う人がいるのです。そういった人が抱っこひも外しをして、赤ちゃんやお母さんに対して恐怖を与え、その様子を見て楽しんでいるケースがあります。
そのときたまたまイライラしていたから
抱っこひも外しをするのは、赤ちゃんやその母親が憎いからという理由だけではありません。犯人はたまたまイライラすることがあって、そのはけ口としてやったという可能性も考えられます。抱っこひも外しに限らず、犯罪の動機として「イライラしてやった」という供述はよく聞かれますよね。しかし、イライラする背景にどんな事情があったとしても、人の命を危険にさらすのは許されることではありません。
メディアで見て自分もやってみたくなった
危険な行為だからこそ、抱っこひも外しはテレビやツイッターなどいろいろなメディアで話題になります。それを通して抱っこひも外しの存在を知り、自分もやってみたくなったという理由も考えられます。このように模倣犯が出る可能性があるので、過度にメディアで取り上げるのはデメリットもあります。しかし、世のお母さんにこうした事例があることを知ってもらう必要もあるので、メディアでどれくらい扱うべきなのかは難しい問題ですよね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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