親子でスマホ依存を解決するための対策法とは
スマホ依存の対策法として、まずはスマホから、少しずつ離れることを意識する必要性があります。しかし、突然、スマホを親が取り上げ、すべての画面をブロックしてしまうのは効果的ではありません。無理をし過ぎない程度に、うまく日常生活の中に親子で取り入れることが大切です。
お風呂やベッドまでスマホを持っていかない
スマホはお風呂やベッドというような、本来ならリラックスをする必要がある場所には、持っていかないようにしましょう。スマホを操作し続けると、交感神経が優位に働くため、脳自体が活発な状態を維持し続けるということになります。これでは、休むべき時間に休んでいないという状況になってしまい、心身に影響を及ぼしがちになるといわれています。休息は人間にとって、心身を守るための大切な時間となりますので、意識してその時間を確保するよう配慮しましょう。
家族で会話をする時間を作ることが大切
スマホ依存の対策には、休息の時間だけではなく、食事中や休日の過ごし方も工夫をすることが重要です。例えば、家族と一緒に食事をする時は、みんながテーブルにスマホを置かないというルールを作るのも良いでしょう。また、休日は部屋でスマホを見てばかりではなく、時にはアウトドアを楽しむ計画を立てることもおすすめです。そうすることで、家族がスマホから離れ、お互いに顔を見ながら、きちんと会話をするようになっていきます。
スマホ依存になりそうなアプリは削除する
スマホを手放せなくなる理由のひとつに、アプリゲームに夢中になりすぎてしまう点が挙げられます。特に、ストーリー性のあるゲームなどは、続きが気になることが原因で、熱中しがちになります。そのため、スマホ依存になる確率が高まるともいえるのです。スマホ依存を防ぐためには、依存になりそうなアプリを入れすぎず、不必要なものは削除する勇気も大切です。一方、同じアプリでも、スマホ依存を改善するためのアプリも作られていますので、使い方によっては依存から遠ざけてくれることも可能となります。
おわりに
会員制交流サイト(SNS)やインターネットが普及している時代だからこそ、日常生活の一部として捉えてしまいがちなスマホ。大きな利便性を持つ一方で、使いすぎることで心身へのリスクもともないます。その点をしっかりと理解したうえで、バランスの良い使い方をしていくことが大切です。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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