子どもがどんな「うそ」をついたら叱るべきか?うそをついた子どもへの対応

うそをつかない子に育てるために

話し合う親子
うそをつくことは子どもの成長過程においては普通のことですが、できればうそなどつかない子どもに育ってほしいですよね。うそをつかない子に育てるために、まず、大人が子どもにうそをつかないように生活することが第一条件です。そのうえでどのようなことに気をつければいいのか、考えてみましょう。

よりよい価値観を知る「昔ばなし」は有効

よくないうそをついたときにすぐ叱るのは大切です。これは直接的な働きかけと言えますね。もうひとつのアプローチは、「昔ばなし」などのお話の力を借りることです。花咲かじいさんや、おむすびころりんなど、正直なおじいさんが得をして、うそつきなおじいさんがひどい目にあう昔ばなしはたくさんあります。「うそをついてはいけない」と100回言われるよりも、心にひびく面白いお話を読んでもらった方が、子どもは喜びますし、楽しんでよりよい価値観を知ることができます。直接自分が叱られるよりも、お話を介在させた方が、大人の忠告を素直に受け入れる気持ちになりやすいのです。親も、子どもとコミュニケーションをとりながら大事なことを伝えられるチャンスです。

子どもの自由を認める子育て

子どもは、親に叱られたくないからうそをつきます。「なぜそんなくだらないことでうそをつくの?」と思うようなことがあるのなら、それは親がくだらないことで必要以上に子どもを叱っているからです。うっかり牛乳をこぼしただけなのに、いつも注意散漫だとか、洗濯ものが増えるだとか、ぶつぶつと文句を言ったり、過去の失敗を蒸し返して怒ったりしていませんか。また、子どもの行動を親が決めて、その通りにしないと叱るなど、自由意思を尊重しない生活を強いていると、子どもは自分を守るためによくないうそをつきます。親はありのままの自分を受け入れてくれるという安心感があれば、子どもは自分にとって都合の悪いことでも正直に話そうという気持ちになるのです。子どもがうそをつかなくてもよいような環境を作ってあげましょう。

おわりに

子どもがうそをつくと、将来どうなってしまうのかと心配になるかもしれません。しかし、子どものうそはある種のSOSである可能性も否定できません。どうしてうそをついてしまったのか、うその原因をよく考えて子どもの心と向き合っていきましょう。

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