子どもに兄弟がいるとつきものなのが、兄弟げんか。ささいなことで始まってしまうことも多いので、1日中けんかしている、という日もあるかもしれません。親としては、争いをせずに仲よくく過ごしていてほしいと願う方も多いのではないでしょうか。ここでは、兄弟げんかの仲裁の仕方や、争いそのものを減らすコツについてご紹介致します。
兄弟げんかの回数を減らすためのコツのご紹介
まず、争いの回数を減らすコツについてご紹介致します。回数が減れば仲裁に入ることも少なくなるので、少し楽になるのではないでしょうか。コツとして、争いのルールを決める、仲よくしている時に褒める、親の愛情を伝えるために子どもを抱きしめる、の三つについて説明します。
げんかのルールを決め、仲裁に入るタイミングを決める
まず、兄弟げんかのルールを作り、親が争いを止めるタイミングを決めておきましょう。全ての争いを止めようとするときりがありませんし、過干渉になってしまいます。参考までに、ルールの一例をご紹介致します。手が出た場合、そのまま見守っていても問題ありませんが、物で攻撃する、戦う気がない相手を一方的に攻撃する、兄弟2人で一人を攻撃するなどした場合は危険なので、止めに入った方がよいでしょう。他にも「バカ」、「うざい」といったなど、言葉が汚い場合も止めに入りましょう。
仲よく遊んでいる時に褒めましょう
争いをしていない時に、褒めることも大事です。例えば兄弟で仲よくく遊んでいる時に「仲よく遊んでくれてうれしい」と伝えると、子どもたちは「仲よくすると、親が喜んでくれる。できることなら兄弟で仲よくしたいなあ」と思ってくれるようになります。他にも、仲よく一緒に遊んでいる時、上の子に対して「教えてあげて優しいね」と褒めたり、下の子に「教えてもらったの?よかったね」と話しかけたりすると、兄弟間の信頼を深める手助けになります。
子どもの心を穏やかにするために、抱きしめましょう
子どもが兄弟げんかをする原因の一つとして、親からの愛情に満足していない、ということが考えられます。では、愛情を分かりやすく伝えるには、どうすればよいのでしょうか。それは一人30秒ほど抱きしめることです。この方法を使うと、子どもは親の愛情をしっかりと感じることができ、兄弟に対しても優しく接してくれるかもしれません。ご飯を作る前など、けんかせずに待っていてほしい時に試してみましょう。
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仲裁の方法その1、冷静に状況を見ていく
それでは、争いの仲裁の仕方についてご紹介していきます。ここでご紹介しているのは、まず見守ること、頭ごなしにしからずに話を聞くこと、争いのジャッジをせずに子どもに考えさせること、の三つです。げんかのやり取りを見ていてイライラすることもあるかと思いますが、親もなるべく冷静になって対応していきましょう。
1.すぐに仲裁に入らず、見守りましょう
仲裁に入る前に、争いの様子を見守りましょう。見守っているうちに、子ども同士で自然に仲直りすることもあります。兄弟げんかは親の気を引くためにやっている場合があるので、いつでもすぐ仲裁に入っていると「構ってもらえるのでは?」と思い、かえって争いの頻度が増えてしまうこともあります。最初に挙げた、兄弟げんかのルールを破ったり、危険が伴うような争いをし始めたら仲裁に入りましょう。
2.頭ごなしにはしからずに子どもたちの話を聞きましょう
仲裁に入る時、頭ごなしにしからず、子どもたちの話を聞きましょう。兄弟両方がいる場所で、それぞれの話を聞きます。この時に、上の子の話から聞くようにすると子どもの成長に効果的です。上の子は、自分を優先してもらったことで安心感を得て、気持ちを落ち着けることができます。下の子は、上の子の話を聞きながら自分の気持ちの伝え方を学び、同時に「目上の人の話をまず聞く」という社会秩序を体感し、学ぶことができます。
3.親は兄弟げんかのジャッジをしないようにしましょう
兄弟げんかに対して、親はできるだけジャッジをしないようにしましょう。たとえ正しいジャッジでも、一方的であれば、子どもたちが自分で考える機会を奪ってしまい、親の示すことをうのみにして行う人間になってしまうかもしれません。また、親は自分の味方である、という信頼感を失ってしまうおそれもあります。子どもが言葉にできない思いを、表現するお手伝いができるといいですね。
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