幼児期の子どもにプライベートパーツを教えるには?
3歳~6歳頃の子どもに、プライベートパーツのことを教えるなんてどうすればいいの?と困惑してしまう人もいるかと思います。しかしそんなに心配することはありません。面と向かって「プライベートパーツというのはね~」と肩の力を入れて話さなくても、日常の中で少しずつその認識を取り入れていけばいいのです。その方法を、ご紹介します。
生活の中にさりげなく取り入れてあげる
1度の話で、子どもがプライベートパーツについて理解することは難しいでしょう。そのため、日常生活にさりげなく取り入れて、少しずつ意味を理解してもらうようにしましょう。
例えば、
- お風呂では、「大切な部分だから、自分で優しくキレイにしてあげようね」と促してあげる
- 下着をつけない子に「大切なところを傷つけないように、下着で守ってあげようね」と声掛けをする
- 「おしりはプライベートパーツだから人には見せないようにしようね」と注意してあげる
- ここは触ってはダメだよ、ママが嫌な気持ちになるからやめてね。他の子にもしてはいけないよ。と注意する。
というふうに、少しずつ生活の中に取り入れていくといいでしょう。
ただ、いやらしい、下品、汚いといった言葉を使わないように注意してくださいね。
なんでダメなの?と聞かれたら、きちんと教える
時には、子どもから「なんでダメなの?」という言葉が出るかもしれません。そんなときにはこう答えてあげましょう。
「〇〇ちゃんの身体は大切なんだよ。特に、プライベートパーツは大切なところだから、勝手に他の人が触ったり、見たりしたらいけないのよ。だから、〇〇ちゃんも他の人のプライベートパーツを勝手に見たり、触ったりするのはやめましょう。何か伝えたいことや言いたいことがあるなら、言葉で伝えるようにしようね。」
と答えてあげてください。
また、他人が勝手にプライベートパーツを見ようとしたり触ろうとしたら、「嫌だ」と伝えられるように日頃から教えてあげることも大切です。
親が意識して線引きしてあげることが大切
子どもがプライベートパーツに関する認識を自主的に学んでくれることもあるかもしれませんが、間違った認識をしてしまったり、正しくプライベートパーツを理解できない場合があります。そのため親が意識して線引きし、しっかりとした「枠」を設けてあげることが必要になります。
間違った認識や理解をしている場合は、軌道修正してあげることも忘れないようにしましょう。
おわりに
自分の子ども時代とは違いプライベートパーツへの考え方が厳しくなっています。プライベートパーツの大切さとともに、他人が勝手に侵入や攻撃してくることに対しては、しっかりと「嫌だ」と意思表示できるように教育していってあげてください。子どもの心と身体を守るために、非常に大切なことになります。
プライベートパーツに関する教育は肩の力を入れてするものではなく、日常生活にさりげなく取り入れ毎日を積み重ねていくことで、その意味を理解してもらう方法がおすすめです。少しずつでいいので、取り入れていってください。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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