昔とライフスタイルが変化した今の子育て
女性の社会進出やライフスタイルなどの変化により、子育てに関しても、大きな影響を与えるようになりました。その時代のライフスタイルによって、母親や家族の子育てへの「価値観」も、変化してくるといわれています。
母親が子育てをしながら就業すること
昔は、3歳までは母親が子どもを育てないと、成長に悪影響があると信じられていた「3歳児神話」がありました。しかし、それには根本的な理由がないとされ、今では働きながら子育てをする母親も増加しています。また、子どもを保育園などに入れることで、他の子どもとふれあうことは人格形成に良い影響を及ぼすと考えられるようになりました。
父親も積極的に子育てに参加するように
昔は、夫は仕事、妻は家事をするという性別役割分業が当たり前とされており、夫が子育てに参加することはないという意識が備えられていました。一方、今は妻だけではなく、夫も親として子育てに関わることは大切なことだと考えられるようになっています。母性愛の他に父性愛を子どもに与えることや、夫婦で子育てに協力し合うことで、家族の結束も高まるといわれています。
子どもを預けるという選択肢を持つ現代
昔は、母親が子育てに疲れてしまうことがあっても、子どもを一時的に預け、リフレッシュをするというサービスは存在しませんでした。一方、今は母親の育児のストレスを和らげるために、保育園で一時保育をしてくれたり、ベビーシッター制度などが整えられ、気軽に利用できたりするようになりました。一時でも子育てを離れることで、母親や家族も気持ちを整えることができ、新たな気持ちで子育てができるようサポートしてくれています。
おわりに
いかがでしたか?今と昔の子育ては、随分変化してきた部分も多くなりました。祖父母世代とは価値観が違い、不安になることもあると思います。しかし、お互いの良い部分は尊重し、理解しながら子育てを進めて行きたいものですね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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