保育園に入園したての乳幼児は「保育園症候群」に要注意!

保育園症候群
「子どもの保育園も無事に決まって復職したはいいけれど、子どもが熱などの体調不良でお休みばかり…」とお悩みのママ(パパ)は多いのではないでしょうか。職場に迷惑をかけることにもなり、肩身が狭い思いをしているママもいるでしょう。「子どもが大きくなるまでずっとこうなの?」と心配になりますが、保育園入園したての子の病気続き、これは実は“保育園症候群”なんです!今回は、保育園症候群とは何なのか、親にできることはないのかなどをお伝えします。

子どもたちも慣れない環境で頑張っている!

風邪をもらう
「保育園に入ったばかりなのに、また早退(お休み)!」と、病気続きでぐったりしているママも少なくないはず。どうしてこうなってしまうのでしょうか?
今までママ・パパやきょうだいなどとしか接する機会がなく、慣れた環境で過ごしてきたまだまだ小さい乳幼児。保育園に入園することで、環境が大きく変わります。ママも職場に復帰したばかりのときは、家事や育児の両立にてんてこまいで大変だと思いますが、子どもたちも新しい環境で頑張っています。実はこれが病気にかかりやすくなる原因の一つであると考えられているんですね。

2歳未満の子は病気にかかりやすい

2歳未満の子が保育園で初めての集団生活を送るようになると、幾度となく風邪などの感染症にかかり、保育園を休むことも多くなります。これは保育園症候群と呼ばれ、頭を抱えるママ・パパも少なくありません。保育園症候群は2歳を過ぎたころからだんだんと落ち着いて、保育園を休むのはインフルエンザなどがはやったときだけになってきます。
保育園に入ったばかりの子どもは、仕事と家事・育児の両立で大忙しのママ同様、慣れない環境でストレスがたまって免疫力が低下します。ウイルス感染は初めてかかるときが一番ひどい場合が多いので、治るまでに時間がかかることも。やっと治ったと思ったら、保育園のお友達にまた別のウイルスをもらって…と病気の繰り返しになることもよくあるのです。この繰り返しを経て、子どもの体もだんだんと強くなっていきます。

1~2年辛抱すれば病欠も減るから大丈夫

頻繁にせきや鼻水、熱でお休みしていると、「この子は病弱なのかな?」、「小学生くらいになるまでは仕方ないのかしら…」などと不安になりますよね。でも、先ほどお伝えしたように、2歳を過ぎれば不思議と落ち着いてくることがほとんどなので、しばしの辛抱です。

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保育園症候群、親ができることはある?

鼻水の吸引
繰り返す風邪や熱で親が会社を休まなければならなくなるのも大変ですが、つらそうにしている子どもを見るのも心が痛みますよね。代わりに病気になってあげること以外に、親ができることはないのでしょうか。少しでも楽にしてあげるための方法を考えてみましょう。

鼻水の吸引や鼻をかむ練習をしてあげる

まだ幼い乳幼児は鼻水をうまく処理できず、鼻水をたらしたまま…というのが当たり前。でも、そのままにしておくと呼吸もしにくくなり、ぐずぐずの原因に。鼻水をしっかり取り除いてあげるだけでも、だいぶ違うはずです。口で吸うタイプや、電動の鼻水吸引器の取り入れを検討してみてください。
毎回パパ・ママが鼻水を拭いてあげるのも大変なので、できるようなら鼻のかみ方も教えて、少しずつ練習していくといいでしょう。自分で鼻がかめるようになれば、子ども自身もすぐ楽に慣れますよね。

喫煙しているパパ・ママは禁煙を

妊娠中禁煙していたパパ・ママの中には、子どもが生まれて喫煙を再開した方もいるかもしれません。でも、やはりタバコは「百害あって一利なし」なのです。
「外(換気扇の下)で吸っているから大丈夫」という方もいるかもしれません。でも、喫煙後にはパパ・ママの息に有害物質が含まれており、服にも付着しているため、子どもの受動喫煙は避けられません。子どもの受動喫煙による健康被害としては、せきやたんなどの呼吸器症状や気管支炎、中耳炎、肺炎などが挙げられます。乳幼児においては乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクも大幅に高まります。パパ・ママ自身だけでなく、子どもの健康も奪うことになるため、禁煙した方が賢明でしょう。

体験談

6月に3410グラムで生まれてきて息子。翌年の4月(10カ月)で保育園に見事入園。しかし入園1年目の夏は週末の夜になると発熱してしまい、夜間診療にかけこみことがとても多かったです。
なので子どもの体調を優先するために以下のことを心がけました。

  • 保育園での集団生活は何気に体力やストレスをつかうので、週末はお家でゆっくり過ごすようにしました。
  • 中耳炎の予防として、鼻水がでたらすぐに耳鼻科にいって鼻水を吸ってもらうようにしました。
  • デパート、ショッピングモールに行く時間帯は午前中などに行くようにして、人混みを避けるようにしました。

保育園で初めての夏を過ごすと、免疫ができたのかすこぶる元気になり風邪をひくこともほとんどなくなりました。
入園1年目の子どもの風邪や発熱は当たり前。この時期を乗りこえればウソのように楽になるはずです。

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子どもが病欠、でも休めない!そんなときは

シッターの利用
「もう早退・欠勤し過ぎで休めない」、「今日はどうしても会社に行かないと…」ということもあると思います。パートナーにお願いできる環境にあればいいですか、そういった恵まれた環境にいる方は多くないはず。会社を休めないときはどうしたらよいのでしょうか。

病児保育や両親・義理両親に遠慮なく頼る

責任感が強く、周りの人に頼るのが苦手、という方もいるかもしれません。でも、大変なときは誰かの力を借りましょう!両親や義両親に頼れる環境であれば、まずはお願いしてみましょう。それ以外には、病児保育士や病児保育施設といった選択肢も。こちらは事前登録が必要とされることがほとんどなので、近くに利用できるところがないか調べた際に登録も検討しましょう。
子どもは、意外と大変だったころのことはコロッと忘れているもの。「病気のとき、ママがそばにいてくれなかった」などとあとになっていわれることは少ないはずなので、遠慮なく周りの人たちに頼りましょう。

自分一人で育てようと思わないで

「みんなワンオペで頑張っているんだし、私も!」と自分を奮い立たせているママも多いかもしれません。でも、そんなに頑張らなくていいんです!一度思い切って、子どもを預けてみてください。子どもの高い適応力に「あれ、私がいなくても大丈夫なんだ」と思えるでしょう。ママとしてはちょっと寂しいかもしれませんが、子どもはそうして成長していくのです。
子どもたちはママが疲れてぐったりしている姿より、笑顔で生き生き楽しく過ごしている姿が見たいはず。病児保育に限らず、一時預かりや家事代行サービスなど、多少の出費でママが楽しく過ごせる時間が増えるなら、積極的に利用しましょう。

おわりに

職場に復帰したばかりなのに、保育園からのお迎えコールが続くと、「復帰は早すぎたかな…」と弱気になってしまうこともあるでしょう。でも、子どもの病気続きも少しの辛抱。一人で頑張ろうとせず、うまく周りに頼って子育てしていきましょう。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。

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