「やっとの思いで小規模保育園に入れたはいいけど、卒園後はどうしよう・・・?」と、今から不安に思っているパパ・ママも多いことと思います。住んでいる地域によっては保活が本当に大変ですから、苦労や手間はできるだけ最小限に抑えたいものですよね。仕事をするパパ・ママにとっては特に重要な、小規模保育園卒園後のことについて考えてみましょう。
入る園がない?!『3歳の壁』に要注意!
小規模保育園は0~2歳児を対象としているため、卒園後は別の保育園・幼稚園に転園しなければなりません。待機児童が特に多いのが0~2歳児であるため、その問題を解決すべく小規模保育事業も導入されたわけですが、新たに『3歳の壁』という問題が発生しつつあるのです。
3歳からの転園・入園はなかなか難しい!?
小規模保育園には、基本的に認定こども園・認可幼稚園・認可保育所が連携施設として設定されています。(施設によっては未設定の場合もあり)小規模保育園利用者の優先枠もあり、卒園後はいずれかに入れるという確証があるかと思いきや、受け入れ側にも制限があります。そのため、入園希望者が多くなれば必ず入園できるという確証はなくなってしまうのです。
もちろん施設によって差はありますが、全体的に3歳児クラスの受け入れ枠は少ないようです。ですから、小規模保育園に入れたからと気を抜かず、一息ついたら先のことをしっかり考える必要があります。
『3歳の壁』には地域によって差がある
『3歳の壁』は、小規模保育や家庭的保育(保育ママ)の施設がどれだけあるか、それに対して卒園後の受け入れ先である認定こども園・認可幼稚園・認可保育所がどれだけあるか、ということに大きく左右されます。保活が厳しい地域では、3歳の壁の問題も高くなると予想されるでしょう。今後、少しずつでも認定こども園・認可幼稚園・認可保育所が増設されれば、待機児童問題はもちろんのこと、3歳の壁問題も徐々に改善されていくはずですが、残念ながら短期間での改善は難しいでしょう。
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慌てないために、在園中からの下調べは必須
小規模保育事業は、2015年4月に開始したばかりで、始まってからあまり時間がたっておらず、保活ほど認知度も高くないため、情報も比較的少ないと言えます。保活でも言えることですが、地域差もあるので、住んでいる自治体について早めにしっかりと下調べをすることが大切です。
転園を希望する場合は早めに準備を
通っている小規模保育に連携施設が設定されていない場合、認可保育園・認定こども園への卒園後の転園を申請すれば、入園の選考で加点されます。ただし、加点されるのは卒園児の申請がほとんどで、途中転園の場合は加点されない場合が多くなっているようです。
途中転園を希望する場合でも、早めの準備・行動は大切です。小学校入学前まで通える保育園に早いうちに転園希望を申請しておけば、いつ転園のチャンスが巡ってくるかもわかりません。
余裕があれば幼稚園も検討してみよう
申し込み時期が早く、それぞれの幼稚園で入園料や授業料などが異なるなどのデメリットはありますが、幼稚園に入園させるというのも一つの選択肢として挙げられます。幼稚園なら、人気が高い園を除けば誰でも受け入れてもらえますし、園によっては19時ころまで預かり保育を実施しているところもあります。
幼稚園が終わった後に義両親などに預かってもらえる、授業料などが多少高くなっても構わないという場合は、幼稚園を検討してみてもよいでしょう。定員割れで、年明けごろに発表される保育園の入園可否がわかってからでも募集をしている場合もありますが、基本的には秋ごろに申し込みをしなければならないので、その点は頭に入れておきましょう。
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台湾在住の30代。2011年日本語教師として台湾へ、2013年結婚。3歳年上の台湾人夫と猫1匹と仲良く暮らしています。2015年秋から在宅Webライターとして活動。2013年末からゆるーく妊活継続中。
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