ママや周りの大人を見て、子どもがネイルに興味やあこがれの気持ちを持つのは、ごく自然なことかもしれません。しかし、大人用のネイル用品をそのまま子どもに使わせるのは、避けたほうがよいでしょう。成長段階にある子どもの安全を考えると、子ども用に作られた製品を利用するのが安心ですね。
ママと一緒のを使いたいけど、ダメなの?
ママのメイクポーチには宝物がいっぱい!リップとともに子どもが興味を示すのがマニキュア。ママと同じように、自分の爪にもキラキラを塗ってほしい!塗りたい!と、せがまれた経験のあるママは多いのではないでしょうか。子どもはママと同じがいい!と思っても、子どもの健康を守る親の立場では必ずしも「いいよ」とは言ってあげられないのが実際のところなのですよね。
子どもが、安全にネイルを楽しめるために
ママのを塗ってあげるね、と言ってあげにくいのは、安全面を考えてのこと。マニキュアは、化粧品のなかでも毒性が高いことが指摘されています。特に安全性の面で問題となるのが、有機溶剤です。マニキュアには、トルエンや酢酸エチル、酢酸ブチルなどの物質が含まれています。また、マニキュアを落とすには除光液を使いますが、この除光液にもアセトンという物質が多く含まれています。このアセトンにはとりわけ注意が必要です。成人でも健康への影響が懸念されますが、成長期にある子どもたちに対しては特に、使用を控えたほうが賢明だと言えそうです。
キッズネイルにおすすめのマニキュアは?
キッズが爪のおしゃれを楽しむ場合には、子どもを対象にして作られたネイル用品を利用するのがおすすめです。ママと共用するのならば、爪や肌に優しい天然の成分で作られているものを選びましょう。除光液を使わずにネイルを落とせる、ということも重要です。成人向けの除光液には敏感肌用にアセトンフリーのものもありますが、子どもにはそれでも強い刺激となる場合があります。水溶性で、お湯で落とせるものや、消毒用のエタノールなどで落とせるものなどを使うことをおすすめします。
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子ども用のマニキュアってどんなもの?
子ども用のマニキュアには水溶性の製品が多くみられます。主成分は、ポリビニルアルコールなどの樹脂類と溶剤です。ただし、成人用のものによくみられるトルエンは使用せず、エタノールを用いたものが多いのが特徴です。
子ども用マニキュアのおすすめな点
子ども用のマニキュアがおすすめな理由として一番にあげられるのは、揮発性の成分を使用していないことです。子どもたちの爪も身体も、成長段階にあり非常にデリケート。成人には許容できる範囲であっても、子どもたちには刺激が強すぎることは十分にありえます。子ども用に作られたマニキュアは、身体に害をおよぼすおそれのある成分をできるだけ使わないようにして作られています。また、塗ったときだけでなく、剝がすときの負担もできるだけ軽く済むように考慮されているのも特徴です。水やお湯で落とせるようになっているものや、乾いたら手で剝がせるタイプのものなど、除光液を使わなくてもネイルを落とすことができるのが助かりますね。
子ども用のマニキュア、何歳から使える?
早い子だと年少さんか、それよりも前に興味を持ち始める子もいる、ネイル。子ども用のものを使うならば、何歳ごろからマニキュアをしても大丈夫なのでしょうか。製品に表示されている対象年齢をみてみると、一部に「3歳から」と書かれているものもありますが、大半が「5歳から」もしくは「6歳から」となっています。安全性に配慮されているとは言え、まだまだ関心を持ったものを口へ運んでしまいがちな子どもたち。なめてしまうなど誤った使い方をしないよう、なるべくママが塗ってあげるようにしましょう。自分で塗りたがる子も多いですが、「やってみてもいいよ」と言うときは必ずそばで見守り、目を離さないようにしましょう。
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メンタルコーチとwebライターの兼業をしている40代ワーママです。夫と息子との3人家族。東京生まれ東京育ちの大阪府民です。電車と食べることとヘンテコな踊りと絵本が大好きな、まもなく5歳の息子のお蔭で親として日々成長中です。息子が寝る前に習慣としてつづけてきた絵本の読み聞かせが、もうすぐ通算650冊になります。
Mme_barbon(マダムバルボン)は息子が好きだった絵本『ワニのバルボン』シリーズが由来です。
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