あなたはもう読んだ? 背筋も凍る・・・コミック「ママ友がこわい」

ママ友が怖い
「ママ友がこわい 子どもが同学年という小さな絶望」は、野原広子さんが描いたコミックエッセーです。子育ての同志だったはずのママ友がある日突然豹変し、主人公に牙をむいてくるという、まさに背筋も凍るお話です。しかし、このお話の中には学ぶべき教訓がたくさん含まれています。
今回は「ママ友がこわい」のこわさと、ママ友との賢いつきあい方についてお話します。

「ママ友がこわい」のこわさはここにある

悪口を言われる
ママ友のつながりには、友情という接点だけではなく「母親」「家庭」「子ども」という三つの接点があります。「ママ友がこわい」のこわさも、この三つの接点が大きく関係しているのです。「ママ友がこわい」のこわさはどこにあるのかを三つの接点から考えてみましょう。

仲がよかったママ友が突然攻撃をしてくる

主人公は、一番仲がよかったママ友から突然仲間はずれにされます。初めての子育てで、不安な気持ちになっているときに初めて出会えたママ友だからこそ、心を開いてつきあってきたのです。これは、友達関係にはない「母親」という接点が引き起こした「こわさ」でしょう。ママ友は、お互いに頼ったり頼られたりすることが多いため、仲がよかったママ友に突き放されてしまうと「子育て」という戦いを一緒に乗り越えてきた同志を失ったような寂しさも押し寄せてくるのです。

仲間はずれにされた理由がわからない

主人公は、自分が仲間はずれにされた理由がわからず苦しみます。ママ友の関係は、ママ自身が原因でトラブルになるとは限りません。相手がなぜ豹変したのかわからないときには、「家庭」という接点が原因になっていることが多いのです。「ママ友こわい」でも、仲間はずれにされた理由は「家庭」という接点にありました。「ママ友がこわい」では、「相手が何に怒っているのか」「何が気に入らないのか」がわからず、対処できないまま話が進んでいくところに「こわさ」を感じます。

子どもへの影響を考えて反撃ができない

主人公は、仲間はずれにされたり、理不尽なことをされたりしても反撃せずに、笑顔であいさつを続けます。「ママ友がこわい」の最大のこわさは「子ども」という接点なのです。「ママ友から理不尽な攻撃をされたのなら反撃すればいい」と考えるかもしれません。しかし子どもへの影響を考えると「自分さえ我慢していればいい」と思い、我慢するのが母親ではないでしょうか。さらに「ママ友がこわい」は、最後まで「子ども」を接点にした「こわさ」があらわれるのです。

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ママ友づきあいでやってはいけないこと

内緒の話
「ママ友がこわい」では、主人公とママ友の両方にトラブルの原因があったと言えるのかもしれません。ママ友づきあいには、友達づきあいとは違った、独特の見えないルールがあります。ここからは「ママ友がこわい」から学ぶ「ママ友づきあいでやってはいけないこと」を三つお話します。

ママ友をライバル視してはいけない

ママ友は、気があうから友達になるというよりも「近くに住んでいたから」「幼稚園が同じだから」という理由で一緒にいることが多いのです。しかし、つきあいが長くなってくると、お互いをライバル視してしまうことがあります。特に仲がいいママ友とは一緒にいる時間が長いため、持ち物や趣味だけでなく、相手の旦那さんや学歴まで比べてしまうようになるのです。ママ友はライバル視せず「同じ子育てをしている人」と思っておくくらいがちょうどいいのではないでしょうか。

その場にいない人を話題にしてはいけない

「ママ友がこわい」の中に「わたしそんなこと言ってない」というセリフがあります。これは、ママ友トラブルで一番多い原因と言っても過言ではないでしょう。ママ友が集まると、つい人のうわさ話で盛り上がってしまうことがあります。しかし、その場にいない人を話題にしてはいけません。ママ友の中には、想定外のつながりをもっている人がいます。うなずいただけなのに「あの人もそう言っていた」と言われることは、ママ友界の中では常識です。それどころか、尾ひれや背びれがついて、話は大きくふくらんで広まります。

ママ友トラブルに子どもを巻き込まない

「ママ友がこわい」では、主人公がママ友にあいさつをしても無視されてしまいます。子どもは、意外と鋭く大人の行動を観察しているものです。ママがあいさつをしたのに無視されている様子を見れば、子どもなりに「ママがいじわるされている」と感じます。ママがされたいじわるを、子どもの世界で子どもが仕返ししてしまうようになったら、子どもの友達関係にも悪い影響を与えるのです。ママ友は、ママ友である前に母親であることを忘れないようにしましょう。

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