哺乳瓶は使用したら消毒することが必要です。しかし、赤ちゃんを感染症から守るために大切だと知ってはいても、手間に感じているママも多いのではないでしょうか。哺乳瓶を短時間で手早く消毒するのにおすすめなのが、レンジ消毒です。ここではレンジ消毒について、そのメリット・デメリットや実際にレンジ消毒を行う際の手順、注意点などをご紹介します。
哺乳瓶をレンジ消毒するメリットは?
哺乳瓶の消毒には主に、煮沸消毒、薬液消毒、電子レンジスチーム消毒(以下、「レンジ消毒」)という3種類の方法があります。それぞれの方法にメリット、デメリットがありますが、ここではレンジ消毒のメリットについてみていきましょう。
短時間で手間いらず、簡単に消毒できる
レンジ消毒は、専用のケースやパックに哺乳瓶と水を入れ、電子レンジで加熱した蒸気を使って消毒をする方法です。短時間で消毒ができ、準備や片付けもラク。火気を使わないために、消毒のあいだじゅう火元にかかりっきりになる必要もありません。専用のケースには、複数本をまとめて消毒でき、使わない間は哺乳瓶の保管容器としてそのまま片付けずに置いておけるものもあります。消毒用の薬剤を使わずに、手軽に哺乳瓶を加熱消毒できるのがレンジ消毒の大きなメリットです。
どうしてレンジで哺乳瓶を消毒できるの?
電子レンジが食品を加熱できるのは、マイクロ波と呼ばれる超高周波の電波が食品に含まれる水分(水分子)を振動させ、熱を発生させるからです。マイクロ波は雑菌にも作用します。マイクロ波によって菌自体の温度も上昇するために、菌の体を構成する核酸やタンパク質が変性してしまうのだそうです。哺乳瓶のレンジ消毒は、電子レンジで水を加熱して高温のスチームを発生させ、哺乳瓶の滅菌をはかります。菌が死滅する高温状態を一定時間以上、安定的につくり出すことができるのがレンジ消毒の利点です。ただし、1分程度では菌が完全に死滅するには至らないようで、哺乳瓶の消毒には3分以上のレンジ消毒が有効だとされています。
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哺乳瓶のレンジ消毒、デメリットは?
簡単でラクに哺乳瓶の消毒ができるレンジ消毒はメリットばかりのように思われます。しかし、消毒後には哺乳瓶が非常に熱くなることなど、いくつかデメリットとなる点もあるのが事実です。次に、レンジ消毒のデメリットについてみていきましょう。
ヤケドに注意!哺乳瓶が高温になる
電子レンジにセットしてスタートボタンを押すだけで自動的に哺乳瓶の消毒ができる、レンジ消毒。しかし、消毒後は哺乳瓶が非常に高温になります。そのため温度が下がるまでレンジの庫内に置いておかねばなりません。その間、レンジがふさがってしまうのは不便です。また、哺乳瓶の温度が下がるまでは調乳に使うことができません。素手で扱うとヤケドを負ってしまうおそれが高いために、哺乳瓶がまだ熱いうちに取り出す場合には消毒ハサミやトングなどを使うようにしましょう。
庫内の大きさによっては不可能な場合も
レンジ洗浄をするには、規定量の水とともに哺乳瓶を専用の容器に入れることが必要です。市販されている容器の中にはサイズの大きいものがあります。複数本の哺乳瓶を一気に消毒できて便利ですが、レンジの大きさによっては容器が庫内に収まらないこともあります。また、電子レンジのワット数も重要です。レンジ消毒に適したワット数は500Wだといわれています。出力が大きすぎると異常加熱を引き起こし、変形や破損などにもつながりかねません。適切に加熱消毒できるよう、使用前に必ずレンジの庫内サイズやワット数、容器の大きさを確認することが必要です。
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メンタルコーチとwebライターの兼業をしている40代ワーママです。夫と息子との3人家族。東京生まれ東京育ちの大阪府民です。電車と食べることとヘンテコな踊りと絵本が大好きな、まもなく5歳の息子のお蔭で親として日々成長中です。息子が寝る前に習慣としてつづけてきた絵本の読み聞かせが、もうすぐ通算650冊になります。
Mme_barbon(マダムバルボン)は息子が好きだった絵本『ワニのバルボン』シリーズが由来です。
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