大人になると、食事中にクチャクチャと音を立てて食べないように気を付けるというマナーが理解できるようになります。ところが、子どもは食べ物の方にばかり目が行ってしまい、食事中の音まで注意を払えない場合も多いことでしょう。
しかし、親としては子どもがクチャラーでは、「この先どうしよう。直し方はあるのかな…」と心配ですよね。ここでは、子どものクチャラーの直し方などについてご紹介します。
クチャラーとは?直し方はあるの?
クチャラーとは、食事の際にクチャクチャと音を立てながら食べる人のことを言います。子どもでも大人でもクチャラーはおり、自分が音を立てて食べていること自体に気づかないケースも少なくありません。
食事時のその人の癖とも言われるクチャラーですが、彼らを取り巻く環境は意外と深刻なようです。
クチャラーは周りに不快感を与える可能性も
クチャラーは当の本人が気にしていることもありますが、それ以上に周りの人が嫌悪感を抱いているケースがめずらしくありません。現に、マイナビがニュース会員の203名にアンケート調査を行なったところ、約80%の人が「クチャラーが嫌い」と答えました。
こうなると、クチャラーは本人のみの問題ではないと言えるでしょう。
クチャラーが嫌われることでさまざまな問題が起こる
クチャラーが嫌いという人からその理由を聴いてみると、以下のような回答がなされました。
- クチャクチャと言う音が気持ち悪く感じる。
- 食事を一緒にした人がクチャラーで、口を開けながら食べており、食べ物がはみ出していたので、それを見ていると不快になった。
- 静かな場所で食べたいのに、近くのクチャラーから食べる音が聞こえると幻滅する。
- クチャクチャという音が受け入れられず、こちらの食事もおいしく感じなくなる。
クチャラーは、このように周りから不快感を持たれているようです。そのため、このことが原因で、攻撃や無視などのいじめに繋がる可能性も考えられます。
特に子ども同士だと、からかいの対象になる場合があるので、注意が必要です。
クチャラーの直し方は存在する
クチャラーは、音を立てて食べることが癖になっているケースが多いとされています。癖の大半は、習慣などが影響して身に付く場合が少なくありません。そのため、生まれたときからすでにクチャラーだったということはないのです。
つまり、習慣をただすことで、クチャラー癖は直ると考えられます。
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クチャラーの直し方の前に原因を知っておこう
クチャラーは癖の一種であるとお話ししましたが、それにはいくつかの原因があります。それぞれの原因を知ることで、何が障害になっているのかの理解が進むので、直し方を考える前に調べておきましょう。
食事の際の嚙み合わせに問題がある
クチャラーの原因で多いのは、歯やあごの問題で口が閉まらないことだと言われています。
例えば、歯が出ていたり、あごの骨がずれていたりする人などは上手く物を噛むことができない場合があるのです。このように嚙み合わせが悪いと、口が空いてしまい、食べる音が外に漏れやすくなってしまいます。
口呼吸をしながら食べていることが原因
特に、子どもは楽だからと口で呼吸をすることもあれば、鼻が詰まっているために自然と口呼吸になる場合もあります。
しかし、口で呼吸をするということは口で息をする必要性が出てくるため、自然と口が開くようになります。結果として、口からクチャクチャと音がすることになってしまうのです。
食べている時の音を楽しんでいるから
子どもは好奇心旺盛なため、ちょっとしたことに興味を惹かれる場合があります。例えば、たまたま食事中に口からクチャクチャと音が出たことがおもしろかったため、いつも食事のときに遊びの延長のようにわざと行うようになる子どももいます。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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