入ってよかった!「子ども会」のメリット
どんな組織でも、はじめてのところは緊張しますし、実態がよくわからないところだと、警戒する気持ちがわいてくるのもわかります。でも、子ども会はそんなに大変なところではないですし、なにより子どもたちが楽しく活動できる場所です。入会のメリットはたくさんあります。
異年齢の友達関係ができる
現代の子どもたちには、あそびの「時間・空間・仲間」の「さんま」が不足しているといわれています。教育学者の門脇厚司先生が著作「子どもの社会学」述べているところによると、子どもたちの社会性を育むには、異年齢の集団であそぶ経験が大切だということです。年長者が年下の子を助けたり、思いやったり、逆に年下の子がお兄さんお姉さんの行動を見て学んだり、異年齢の集団には、大人が教えようとしても教えられない学びの機会がたくさんあります。子ども会に入会することで、あそびの時間、空間、仲間を確保し、子どもの社会性を育む友達関係が生まれることは大きなメリットです。
地域のネットワークができる
子ども会によっては、地域に長く住んでいる方が世話役をしていたり、町内会や区会と関係していたりすることがあります。そうではなくても、同じ地域で子育てをしているご家庭と知り合うチャンスです。夫婦共働きの家庭が増え、地域の活動になかなか時間をさけない現代では、こうした機会は貴重です。あまり濃くなくても、ゆるいつながりで地域のネットワークができることは、防犯・災害対策にもつながります。また、子ども会に参加することで、自分の子どもを地域の大人に認識してもらえることもメリットです。お互いに声をかけられる面識社会を作ることが、地域で子どもを見守る体制づくりにつながっていきます。
おわりに
子ども会は、全国の市町村にありますが、年々数は減少傾向にあるようです。主な原因は、少子化と、子どもたちが忙しくなったこと。共働きが当たり前になり、保護者にも余裕がないことがあげられます。しかし、子どもにとっては友達とあそべる貴重な場所であり、大人にとっても地域社会と接点を持つチャンスです。自分のペースを守りつつ、適度に参加してみることをおすすめします。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
ピックアップ
子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。