子どもを持つファミリー世帯では、都心で暮らすか?郊外で暮らすか?悩むところです。経済面、パパママの通勤面といろいろ考慮しなければいけません。その中でも、今回は子どもの通学・教育・遊び場・子育て支援に焦点をあてて解説していきます。今回は、東京23区を都心エリアとして、都内郊外エリアとさまざまな点を比較してみました。
都心VS郊外 子どもの教育面を徹底比較
お受験に向いているといわれているのが、都心エリア。塾やスクールが多く存在しているため、子どもが受験しやすい環境が整っています。郊外エリアでも教育に力を入れているところもありますが、郊外から都心部に塾通いする場合は通学方法についても確認しておきましょう。
都心エリアは名門校が数多く存在
都心エリアは名門校が数多く存在しているため、インターナショナルスクール、都立・私立の中高一貫校などの選択肢が広がります。特に、中高一貫校は年々人気となっており、都内偏差値No.1は都心エリアにある学校です。H25年の東京都学力テストでも、上位三つは都心エリア校区が占めており、受験に力を入れているエリアといえるでしょう。
都心は教育熱心なママが集うエリア
学習塾や教育制度が充実している都心エリアは、教育熱心なママが多くいるといわれています。子どもの受験を考えている家庭にとっては、子どもに合った教育を行うための選択の幅が広がる点はメリットといえるでしょう。小中一貫校の先駆けとなった世田谷区、全学校において月に2回の土曜日授業実施を取り入れている品川区などがあります。
東京郊外の教育方針にも注目したい!
地球学などの独自の教育を設定している学校が多摩区にあります。また、少人数教育推進教員を配置するなど手厚い教育を行っている浦安市など、郊外でも学力に重点をおいている学校も多く存在します。また、学校周辺に子どもが遊べるスペースがあるという点では、自然に触れることが都心エリアよりも多く、郊外エリアならではの教育にも魅力があります。また、郊外から都心部の塾に通っている子どもも多くいます。この場合、通学にかかる時間は1~2時間ということも多いので、その点を視野に入れて住まいを検討しましょう。
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都心VS郊外 子育て支援を徹底比較
都道府県、さらには自治体によって異なる子育て支援。東京は、子育て支援が充実している方に分類されます。中でも都心エリアは大人だけではなく、子ども密集地でもあります。そのため、手厚い支援が魅力的なものの、待機児童の問題を抱えている地域です。(2016年現在)
江戸川区は独自の子育て支援が充実
保育ママ制度の発祥となっている江戸川区は、東京23区内での出生率がトップとなっており、0歳児が対象となる乳幼児養育手当、地域型学童保育などがあります。ただ、保育園の待機児童は全国トップで、世田谷区400人以上、その他多くのエリアで200人以上400未満となっています。働くママにとっては厳しい現状です。
「子ども医療費助成」千代田区、北区は高3まで
自治体によって違うのが「子ども医療費助成」です。東京ではほとんどが中3までが対象となっています。他県に比べて充実しているのは、都心エリア・都内の郊外エリアでは変わりありません。その中でも都心エリアの千代田区、北区は高3までが対象となり、かなり手厚い支援を受けられるのは大きなメリットです。子どもにかかる医療費を教育費などにあてられるというメリットがあります。
郊外エリアは待機児童ゼロ区域も!
都心エリアでは唯一千代田区のみが待機児童ゼロですが、なんと郊外エリアでは複数の地域で待機児童ゼロとなっています。共働きで小学生未満の子どもがいる家庭では、保育園に入れるか?入れないか?は深刻な問題です。このように、待機児童数からみると郊外に住むメリットは大きいといえるでしょう。しかし、今後は郊外へ移住する人や子どもの割合も増えてくるといわれており、待機児童問題はどちらのエリアも大きな課題とされています。
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2人の男の子のママとして毎日奮闘中!医療業界で働いていた経歴を生かし、健康・子育て情報を発信するフリーライター。
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