赤ちゃんが生まれたら、どんどん大きくなっていってほしい!と思うパパ・ママがほとんどでしょう。しかし、産まれて数日様子を見ていると「なんだか体重が減っている?」と心配になる人も少なくありません。この現象はどうして起こるのでしょう?今回は、新生児に見られる「生理的体重減少」にスポットを当てて見ていきましょう。
新生児の生理的体重減少とその理由
産まれて間もない新生児。はじめのうちは、母乳・ミルクを飲む量が少ないかもしれません。しかし、数時間おきに飲ませているにもかかわらず、なぜだか体重が減ってしまう…。びっくりしてしまいますよね。そもそも、新生児の生理的体重減少とはどういうものなのか、起こる理由もあわせてご紹介します。
新生児の生理的体重減少とは?
「生理的体重減少」とは生後数日たった後、体重が減少していく現象のことであり、一時的に出生児の体重よりも少なくなってしまうのが特徴です。一般的には生後3~5日の間に、生理的体重減少が顕著に表れやすいです。その後少しずつ体重が戻りはじめ、生後7日ころには出生時と同じくらいの体重へ戻るのが一般的です。生理的体重減少とは、生後1週間程度の間に起こる、一時的な現象でもあります。
新生児に生理的体重減少が起こる理由
新生児のうちは、まだまだ母乳やミルクを飲む量が少ないうえに、おしっこやうんち(胎便)など排せつ物がたくさん出ます。体内に入る量よりも排出される量が多いため、自然と体重が減少していくのです。おしっこ・うんち以外にも、汗・皮膚などから蒸発する水分なども含まれます。少しずつ母乳・ミルクを飲む量が増えることで、体重減少が落ち着き、元の体重へと戻っていきます。
合わせて読みたい
生理的体重減少率の計算式とその目安
新生児の生理的体重減少は、ただ単純に体重が減少するというだけではなく、何らかの問題を抱えている場合もあります。赤ちゃんの体調を把握するためにも、どれくらいの減少率かを図ることが大切になります。ここでは、新生児の生理的体重減少率の計算式と目安について詳しく見ていきましょう。
新生児の生理的体重減少率の計算式とは
ここで、具体的な計算式をご紹介します。
例えば、出生児の体重が3000グラムだとします。生後数日たった現在、2800グラムまで減少したとしましょう。この場合、上記の計算式に当てはめると以下のようになります。
【例】(3000-2800)÷3000×100=約6・6%
新生児の生理的体重減少率の目安
母乳を与えている場合、目安は平均して5~7%程度です。一方、ミルクの場合は平均3~5%程度です。混合の場合でも、おおむね5~7%程度であれば一般的といえる割合でしょう。赤ちゃんの場合、産まれて間もないうちは3キロ前後という状態です。少し体重が減っても全体の割合から見ると、大きな問題となる可能性もあります。計算式に当てはめて割合を求めてみると、赤ちゃんの状態がよくわかるので試してみるといいですね。
合わせて読みたい
長男(小1 )・次男(年中)の二児を子育て中。総務・人事・経理などの事務職に従事し、産休・育休ののちに離職。その後フリーライターとして、出産育児・ビジネス・働き方関連・就職転職・地方創生など幅広いテーマを執筆しながら早4年目に突入しました。
男の子2人の育児に翻弄されつつも、我が子には「思いやりのある子・人の痛みのわかる子」になってほしいと願いながら慌ただしい毎日を過ごしています。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。