国籍や障害も関係ない!みんないっしょのインクルーシブ保育とは?

インクルーシブ保育の良さとは何か

インクルーシブ保育の良さ
課題は多くありますが、インクルーシブ保育ならではのメリットは大きいと言えます。子ども同士だけではなく、保育士も成長できるインクルーシブ保育にはどんな良さがあるのでしょうか?

多様性を知ることで相手を尊重する心が育つ

インクルーシブ保育では、自分と同じような子や違う子、髪の色から体の特徴まで千差万別な子どもたちがそろっています。

そのため、周囲の環境から多くのことを学び、多様性のある視野が持てるのです。自分とは違う子に対しても偏見を持たずにサポートしたり、お互いを尊重する心を育てることができます。こういう意味で学びの視野が広い保育方法なので、大きな人生経験を積めるでしょう。自身に近い子どもとだけ関わるよりも心の成長が大きく、豊かになることは非常にいいメリットです。

偏見や差別心がなくなり思いやりが芽生える

障害のあるなし関わらずみんなで一緒に過ごすことによって、固定概念が生まれずに障害があってもみんなと一緒に学び、笑い合うことが可能になります。

通常は、関わりがない特徴を持つ人に対して、一般的な概念を当てはめることが多く、そこから偏見や差別的感覚が広がっていくものですが、インクルーシブ保育の場合はそういった概念を当てはめることがないので、みんなが友達だと思えるような心が育ちます。そして、サポートが必要な子には自然に子どもが自ら思いやれるような感情を芽生えさせることもできるのです。人間的成長が期待できる保育方法です。

人との違いを知り自己の理解を深められる

一般的な保育ではみんな一緒に活動をしているので、全員が自分と一緒と思いがちです。しかし、インクルーシブ保育の場合は、子どもによってできることとできないことが明確に分かれます。
このようにそれぞれの違いを知ることによって、自分ができることやできないことへの理解を深められるのも大きな特徴です。
「みんなができて当然だ」という風潮が以前の教育にはありましたが、インクルーシブ保育では違いを認め、できないことがあってもいいと言うスタイルなので、自己肯定感を育てることができます。自分を知ることは成長の第一歩になるのです。

おわりに

今後日本でもインクルーシブ保育は注目され、採用されていくことでしょう。幼少期から人との違いを受け入れる教育を受けた子どもは、人間としての成長も著しいので、未来に期待ができます。ただ、幅広い子どもたちへのサポートが重要なポイントになるので、対応できる保育士を育てることも現在の大きな課題です。

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。

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