子どもに多くみられる爪かみは、なかなか直しにくい癖のひとつです。通常は成長するにつれ自然としなくなることが多いのですが、なかには大人になっても爪かみが続く場合があります。親としては何とかしてやめさせたいと思っている方も多いのではないでしょうか。ここでは、子どもの爪かみの問題点、爪かみをしてしまう原因、やめさせるための方法についてみていきます。
爪かみによるさまざまな問題点とは?
子どもの爪かみなどのしぐさは、まだ幼いうちであればかわいらしく見えることもあります。しかし成長しても直らないままだと、周囲からの印象も決してよくありません。爪かみには、お行儀の悪さの面だけではなく、指先の形状や、衛生面などでさまざまな問題点があるのです。
深爪になり、指先の変形や歯並びにも影響する
習慣的に爪かみをしてしまうと極端な深爪になり、その爪の先端部分は歯型でギザギザになってしまいます。また爪が短くなると、爪の下にある爪床と呼ばれる皮膚も短くなり、指先が丸っこく不格好になります。さらに爪かみが長期間続くと、歯並びにまで影響を及ぼすことがあるので、小さいうちにできるだけ早くやめさせたいですね。
爪や指から雑菌が入り感染症になりやすくなる
子どもは遊びながら不衛生なものに触れることも多く、その手をそのまま口に持っていくことで感染症にかかるリスクが高まります。また、短くなった爪と皮膚の間や、かむことによって傷ついた皮膚からもばい菌が入りやすくなります。場合によっては爪を切除して治療をしなくてはならないこともありますので、普段から注意が必要です。
大人になるまで続くと社会的なマイナス面も
子どもの頃の爪かみの癖が直らず、そのまま大人になってしまうと社会的なマイナス面も生じてきます。爪かみは精神的未熟さを感じさせ、周囲に子どもっぽい印象を与えるため、職場での評価にも影響を与えかねません。また本人も変形した爪や指先がコンプレックスになって、名刺交換や書類を手渡すときなどに恥ずかしい思いをすることがあります。
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子どもが爪かみをしてしまう原因とは?
子どもが爪かみをしてしまう原因はいくつか考えられます。その多くは心理的なもので、親が「やめなさい」と叱っても簡単にやめられるものではないようです。それではその原因にはいったいどんなものがあるのでしょうか?
親にかまってもらえない寂しさによるもの
親からみれば十分な愛情を注いでいるつもりでも、子どもにすればもっと親に愛されたい、かまってほしいと感じていることがあります。特に長男長女の場合、下の子が生まれて親の関心が一気にそちらに向かってしまったときに爪かみの癖が始まることがあるようです。一般に爪かみの癖は何か不満を感じたときのはけ口として起こることが多いと言われています。
親の厳格さや過干渉のために起こるもの
親が必要以上に厳しかったり、何でも親の言うことを聞かせようと干渉しすぎたりする場合も、緊張とストレスのために爪かみをしてしまうことがあります。親は子どものことを思ってやっているつもりでも、実際は子どもを苦しめていることがあるものです。このように、家庭環境が子どもの爪かみの原因になることがあるため、普段親として子どもにどのように接しているかを考え直してみることも大事です。
環境の変化や集団生活へのストレスで起こることも
繊細で人見知りする子どもの場合、保育園や幼稚園に通い始めたときに、慣れない集団生活へのストレスから爪かみが始まることも考えられます。また引っ越しにより環境が変わったり、両親の不仲や離婚などで不安を感じたりするなども爪かみの原因となり得るでしょう。まずは、どんなことが子どものストレスとなり、爪かみの心理的要因となっているのか見極めることが必要です。
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