ひらがなと違ってちょっと覚えにくいカタカナ。絵本やテレビで見慣れたひらがなは自然に書けるようになるお子さんもいると思います。しかしカタカナは似ている字も多く覚えるのにちょっと苦戦するのではないでしょうか。今回は子どもがカタカナを覚えるときのポイントをご紹介します。
みんなが間違えやすい基本のカタカナ(1)
カタカナは小学校1年生で習いますが、ひらがなほど一文字ずつ丁寧に教えることはあまりしません。そのため、苦手なカタカナは完璧に覚えていなかった…ということもあります。大人は当たり前に使っているカタカナですが、家庭で子どもに教えるときにどうわかりやすく教えたらよいでしょうか。
間違えやすいカタカナを中心にみてみましょう。
一番の基本は「シ」と「ツ」
間違えやすいカタカナの「シ」と「ツ」。点の書きはじめは同じ場所でも、角度が違います。この点の角度と長さはとても大切。大人が書いた文字でも判読しにくい場合もあるほど。そして、最後の仕上げの「ノ」を下から書くか、上から書くか…
覚えやすいポイントとして上図をごらんください。ひらがなの「し」は下に進んで右上にはらいます。カタカナの「シ」も同じく右上にはらいます。「つ」は右に進んで左下にはらい、「ツ」も同様に左下にはらいます。ひらがなとの共通点を見つけると「どっちにはらうんだっけ?」と迷ったときにわかりやすくなります。
また似た字で書き分けの難しいのが「ン」と「ソ」です。
「ん」と「ン」は同じく最後に右上にはらいます。
「そ」は上の部分に注目。一年生で習う正しいかなは「そ」ですが、上図のような2画の「そ」の書き方も覚えておくと、「ソ」との共通点が見つけやすく覚えるポイントとなります。
細かいところまで気にしてほしい「テ」と「ラ」
最初の2本の棒まで一緒に見える「テ」と「ラ」ですが、棒から鉛筆をいったん離すか、そのまま一気に下にはらうかで、文字が変わります。
書くときに迷うなら、「テ」をまず教えましょう。2本の棒を書いたあと「離して!」と一声かけて鉛筆を止めさせるのも効果的です。「手(テ)をはなそう」と覚えておくと忘れないかもしれません。
ちょっとした違いの「ス」と「ヌ」
「フ」の部分までは一緒の「ス」と「ヌ」ですが、2画目の棒をどこから書き始めるかで文字が変わってしまいます。視覚に訴えて覚えさせるのは有効な方法です。たとえば「スヌーピー」という文字を一字ずつ指で指しながら、発音させて違いを覚えさせるのもよいですね。棒をどこから書き始めたら「ス」となるのかをしっかりと教えましょう。
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みんなが間違えやすい基本のカタカナ(2)
他にも、丁寧に書かないと判読が難しくなるカタカナはいくつかあります。子どものうちからしっかりと書けるようになっておきましょう。
続けて書くと読みづらい「ア」と「マ」
「ア」と「マ」の大きな違いは、2画目をはらうか止めるか。見た目が似ているので、丁寧に書かないと見分けがつきにくいとアドバイスしてあげましょう。「ア」の1画目は「マ」よりも小さく書くのが特徴で、書き始める位置も「ア」の方が少し上です。
角度が大切「ク」と「ワ」
印字されたものは明確に違いのわかる「ク」と「ワ」ですが、子どもにとっては読むのも書くのもちょっと難しいカタカナ。「ク」の1画目は少しななめに、「ワ」の1画目は下向きにまっすぐ、短めに。字の幅も「ク」は背が高くて痩せている、「ワ」は背が低くて少し太っていると、見た目の差でも覚えてみるとわかりやすいでしょう。
ひらがなと混同しやすいカタカナ
「リ」「ウ」「カ」「キ」などはひらがなと似ていて覚えやすいのですが、混同して間違えやすい文字でもあります。「リ」は1画目をはねない、「ウ」は1画目と横棒をしっかりくっつける、「カ」「キ」はひらがなよりも1画少ないことを意識させましょう。
細かいところまでもしっかりと
大人でも間違えやすいカタカナの細かいポイントがあります。
- 「オ」は2画目の最後で少しはねる
- 「カ」は2画目をはねる
- 「セ」は1画目の棒を折り返すときにはらう
- 「ホ」は真ん中にある2画目の棒の終わりではねる
せっかく覚えているのにテストなどで細かいところを失敗しないよう、間違えやすいポイントがしっかり書けているかチェックしてあげましょう。
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