小学校の学習に不可欠なのが鉛筆。字がきれいに書けると学習が楽しく感じられ、取り組む意欲も大きくなります。そのためにポイントとなるのが、鉛筆の選び方です。小学生、特に低学年の子どもはまだ筆圧が弱いことも多いため、どのような鉛筆を使うかということはとても大切です。ここでは、小学生に合った鉛筆の選び方をご紹介します。
小学校低学年の子に合った鉛筆の選び方
一般的に小学生に適した鉛筆の濃さは2Bだといわれています。小学校によっては就学前の説明会で「2BかBの鉛筆を用意してください」と指定されることもあるようです。しかし、もし特に指定がないようであれば、小学校低学年の子にはどのような鉛筆を選ぶのがよいのでしょうか。
低学年の子には、芯が柔らかめの鉛筆を
低学年の子におすすめしたい鉛筆の濃さは4Bから6Bです。芯の柔らかい鉛筆は無理な力が入らずにスムーズに濃く書け、書いた文字もはっきりと見えます。HBなど芯の硬い鉛筆は書くにも強い筆圧が必要なうえに、書いた文字が薄くなりやすいため、低学年の子には向きません。ただし、4Bや6Bは芯がかなり柔らかいために折れやすく、ノートに書いた文字が擦れて手やノートを汚しやすいという面があります。はじめは4Bや6Bの鉛筆を使い、スムーズに書けるようになってきたら2BもしくはBの鉛筆を使うようにするとよいでしょう。
正しい持ち方を身につけやすい三角軸の鉛筆
鉛筆の濃さと合わせて選び方のポイントとなるのが軸の太さや形です。一般的な鉛筆では細くて長いため、子どもの手には合わないことも少なくありません。低学年のうちは、軸がやや太く長さがやや短めの鉛筆がおすすめです。また、握りやすさの点で低学年おすすめなのが三角形の軸です。鉛筆の軸は六角形のものがほとんどですが、小学校低学年や幼児用に三角軸の鉛筆も市販されています。きれいな字を書けるようになるためには、正しい持ち方で鉛筆を持てることが大切です。三角軸の鉛筆は親指、人さし指、中指をそれぞれの面に当てて持つようにすることで、正しい持ち方の形をつくりやすいという特徴があります。
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小学校中学年の子に合った鉛筆の選び方
小学校中学年になると字を書くことにも慣れてきて、シャープペンシルを使い始める子もみられます。しかし、小学校では使用を禁止しているところも多いため、家や塾ではシャープペンシル、学校では鉛筆、というように使い分けをしている子も少なくないようです。小学校中学年に合った鉛筆の選び方についてみていきましょう。
小学校中学年には、2BからBの鉛筆を
鉛筆にも慣れ、体も手も大きくなり筆圧も強くなってきた小学校中学年の子には、2BからBの鉛筆がおすすめです。漢字練習や図工には芯の柔らかい2Bが使いやすいですが、中学年になると教科によっては図を描く作業などがあり、芯の柔らかい鉛筆では細かい部分を描くときにやりづらくなることも出てきます。また筆圧の高い子の場合、HBくらいの芯の硬さが書きやすいこともあるようです。可能であれば2BとB、またはHBを持参し、使いやすい方を使うようにする方法もあります。
正しい持ち方を保つため適切な太さの鉛筆を
中学年くらいになると、見た目のかっこよさや鉛筆を削る煩わしさからシャープペンシルに移行する子もみられることを前記しました。小学生ではまだ手の関節が柔らかいために軸の硬いシャープペンシルよりも鉛筆の方がよいといわれています。また、手に合わない太さのものを使っているうちに正しい持ち方ができなくなり、字を書くだけでなく学習時の姿勢や集中力にも影響が出ることもあります。正しい持ち方で書くことが定着するよう、手に合った長さ、太さの鉛筆を使うことが大切です。できれば店頭で手に持ち試し書きをしてみて、しっくりとくるものを選ぶようにしましょう。
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メンタルコーチとwebライターの兼業をしている40代ワーママです。夫と息子との3人家族。東京生まれ東京育ちの大阪府民です。電車と食べることとヘンテコな踊りと絵本が大好きな、まもなく5歳の息子のお蔭で親として日々成長中です。息子が寝る前に習慣としてつづけてきた絵本の読み聞かせが、もうすぐ通算650冊になります。
Mme_barbon(マダムバルボン)は息子が好きだった絵本『ワニのバルボン』シリーズが由来です。
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